飲物食べ物を持ち寄った昼食会のようなものだが、費用が安上がりで時間を気にせず話せるので、皆がゆっくりできる。まさに「お疲れさん会」である。
平日の昼間だが、例によって仕事は開店休業状態。一番お世話になったのは結局私なので自ら台所に立ち、納豆チヂミを作ってふるまった。
アルコールは慎み、0.00%ノンアルビールをもっぱら飲んだが、なぜか酔った気分になれるから不思議だ。話だけでも人は充分に酔える。
お開きになったあと、夕方からライブ音源の整理をする。1曲だけはすでにYouTubeにアップ済みだが、全部で19曲あるので、パソコンに取り込んで音響ソフトで編集するだけでも大変な作業である。
しかし、今年はとにかく暇。作業中に携帯が鳴ったので、久しぶりの仕事かと思いきや、昨年末に歌わせていただいた介護施設からの再依頼。よくあるクリスマスライブだが、先方の希望日が奇跡的に空いていた。
「いろいろな方にお願いしてきましたが、もう一度菊地さんの歌を聴きたい、という声が多くありまして…」との嬉しい言葉があった。以前にふれたが、いわゆる「2度目の依頼」である。ここから先の依頼には高い壁がそびえるのだが、いまはそれを言うまい。
まだ確定していないが、今年の事業収入は過去29年のうち最低で、ライブ数は過去7年のうち最高という奇妙な年になりそうな感じだ。両者に関連性があるのかないのかは不明。しかし、そういう年回りではあるらしい。
もしかするとオノレの今後の生き方を示唆する分岐点の年なのかもしれない。
_ところで今回のライブ音源は非常によく録れていた。PAとして使ったローランドCM-30のヘッドホン端子からケーブルでICレコーダーにつなぎ、直録りしたものだが、いつもSDカードに記録していて失敗していたので、今回は内蔵メモリーを使ってみた。どうやらそれが正解だったらしい。
ICレコーダーからパソコンへの取り込みがwindows限定となるので手順がちょっと面倒なのが欠点だが、とにかく音は安定している。
この種のPAではヘッドホン端子にケーブルを差し込むと普通音は消えるが、CM-30に限ってはそれがない。しかも音量調節が可能なので、非常に便利である。
毎度のことだが、ライブは「準備」「本番」そしてこの種の「後作業」という3つの楽しみがある。音源をチェックするうち思わぬ発見をすることも多く、次なるライブへのバネになっている気がする。
何やかや言いつつもやっぱりライブは面白く、簡単にはやめられない。