当時はまだバージョン2だったが、メール機能がついていたので非常に重宝し、パソコン雑誌の付録CDに入っていたものをずっと使い続けた。
その後、Macの標準ブラウザとしてSafariが登場し、ネット閲覧はじょじょにSafariに移行していったが、メール機能だけは他に適当なものがなく、ずっとNetsscapeを使った。
Netsscapeの更新そのものが止まり、2008年10月にメールをすべてWEB上のヤフーメールに切り換えてからは、単に過去のメールをチェックする際に起動するだけになった。
_その後2年余の月日が流れ、いまはMacもWindowsもネット閲覧はすべてOperaでやっている。画面が美しくて早く、ブックマークの同期がOSを問わず可能なので、便利この上ない。
メールもヤフーメールの使い勝手がよく、月日の経過と共に新規データも蓄積され、古いメールを読む機会もほとんどなくなった。
しかし、いにしえのNetsscapeを消し去ることは実はできない事情がある。Netsscapeのメールボックスには、過去にてがけた設計の仕事に関する打合せや工事監理に関わる重要メール(大量の添付写真も含む)が含まれているのだ。
これらの資料は法的にはおそらく「設計図書」の一部とみなされ、仮にそうでなくても、何らかの事情であとから必要になってくる可能性がゼロではない。
法的な設計図書の保存期間は15年なので、これらメールもそのくらいの期間はいつでも閲覧可能な状態にしておくべきだろう。
これまでNetsscapeのソフトは、メールボックスと共に古いeMacの中に眠らせてあった。ところが、最近になって古いメールを調べる必要が出てきた。新しいiMac-G5には、Netsscapeは一切インストールしていない。そこで何とかNetsscapeのメールを新しいiMac-G5でも見られるようにできないか、このところずっと画策していた。
しかし、どうもうまい方法が見つからない。Operaに転送する手段もあるらしが、うまくいかない。そこでやむなく、古いNetsscapeを再度新しいiMac-G5にインストールし直すことにした。
最終バージョンのNetsscape7はすでにWEB上には存在せず、eMac内に眠っているので、それをメールボックスごとiMac-G5に転送する必要がある。ベットの下にしまってあった重いeMacを1年ぶりに引っ張りだしたが、普通に起動した。
LANケーブルでつないで、必要なファイルを一気に転送。ネット閲覧はせず、メールが見られるだけでよいので、設定は最小限度で済ませた。
_合計200M近いメールがあったが、新しいiMac-G5のHDは240Gの容量があるので、何ら負担にはならない。2年ぶりに古いメールが復活し、必要な情報も取り出せた。
これによって重いeMacは、いよいよ不要になった。OS9が起動し、メモリも1Gあってまだまだ使えるのだが、私には必要ない。コレクションの趣味もなく、不要な物は捨てる主義。