検診表に並ぶ数値に大きな問題はなかったが、ひとつだけ基準値を大きく外れている項目がある。「HDLコレステロール」という項目で、基準範囲が40-80とあるが、私の数値は106もあり、カッコ書きで(高い)と注釈が入っている。
実は2週間前の検診時に、過去2回分の検診結果を持参したが、その報告でもHDLコレステロールに同じように標準値を上回る数値が2度とも記載されていた。気になって担当医師に尋ねてみたら、「ああ、それは善玉だから、高くてもいいんですよ」といなされた。
「善玉コレステロール」という言葉は、どこかで聞いた気もしたが、高くても問題ない項目がなぜ検診表に記載があるのか、釈然としないままだった。
(その後の調べによると、あまりに高過ぎるのも要注意らしい。しかし、100を越えたのは今回が初めてで、100前後なら許容範囲とか)
偶然だが、今日のヤフーニュースに、その善玉コレステロールのことが載っていた。いいタイミングだといろいろ調べてみたが、コレステロール数値には善玉の「HDLコレステロール」と、悪玉の「LDLコレステロール」とがあり、数値そのものより、その比率が健康面で重要なカギを握っているんだとか。
調べによると、悪玉を善玉で割った「LH比」が動脈硬化の大きな判定基準となり、2以上だと要注意。2.5以上だと危険値で、逆に2以下だとまあ安全。1.5以下が望ましく、1.0以下だとまるで赤ちゃん並みの若々しい血管、ということになるらしい。
それではと、調べたばかりの自分の検診表をもとに、このLH比を試算してみたら、何と0.91しかない。つまりは、赤ちゃんレベルの健康体血管であるということ。興に乗って最近調べたばかりの妻の検診表を取り出し、同じく試算してみたら、こちらは1.3。私よりは高いが、妻もほとんど20代なみの若い数値である。
二人とも適当に晩酌をたしなみ、珈琲などの嗜好品も多いが、食事そのものは質素ながらバランスがよく、何より日々の運動に気を配っている。もちろん二人とも嫌煙家。(単に吸わないだけでなく、煙のある場所を極力避ける)若い血管を保つ秘訣は、もしかするとそのあたりか。
検診時に、「よく自分で健康管理なさってますね」と、医師におほめの言葉をいただいたが、何となく納得できた。