2011年2月1日火曜日

3年ぶりの健診

 昨年の末、市役所の保健担当という女性から突然電話があり、あなたはここしばらく健康診断を受けていない。年齢も年齢なので、市から送付している検診票を使って、最寄りの病院で早急に検診を受けるように、とのアリガタイお言葉である。
 そんなことをいちいち調べ、わざわざ個別に連絡してくれるのは、中高年が占める比重が大きいと聞く医療費負担の削減が背景にあるのだろう。

 妻は職場で毎年やっているので問題ないが、会社や業界団体、はたまた地域商工会など、一切の団体に所属しない完全なる一匹狼自営業者の私は、健康診断は自己責任でやるしかない。
 調べてみたら、最後に受診したのが3年半も前のこと。日々健康には留意しているつもりだが、最近になって周囲で大病を患う人がやけに多く、この際受けてみようかという気になった。
 市から届いた検診票を調べてみると、定期的に通っている歯科が所属する総合病院でも受診可能だった。さっそく歯科の受診時に合わせて予約。それが今日だった。


 あいにく昨夜からの雪がまた30センチ以上も降り積もっている。昨日除雪したばかりだが、車を出せないので、やむなくまた除雪機を動かした。
 検診前3時間半は一切の食事ができない。予約は14時だったが、昨夜は遅くまで仕事をしていたので、起床は11時。そのまま食事なしのフラつく身体で除雪をしていたら、腰に突然痛みが走った。たび重なる除雪の負担が、相当腰にたまっているらしい。

 腰をかばいつつ、30分で何とか作業終了。すぐに車を出したが、道路のあちこちで車が雪にはまっていて、いつも通る道が塞がっている。やむなく、冬は通ったことのない原野を通る細い裏道を迂回したが、すさまじい地吹雪で、視界が極度に悪い。
 ライトを点けて慎重に運転し、普段の倍もかかって病院到着。
 空腹でフラフラになりながら、採血やら尿検査、血圧測定などをこなす。血液検査の結果が出るのに時間がかかったが、幸い各種数値に何も問題はなく、医師から日々の健康管理の良さをおほめいただく。
 終了後に時計を見ると、2時間近くが過ぎている。次の歯科の予約が迫っていたが、とにかく何か食べないと身体が持たない。近くのスーパーに走り、サンドイッチと缶コーヒーを調達。むさぼるように食べた。
 前日の夜食が深夜1時だったので、およそ15時間ぶりの食べ物で、たかがサンドイッチでも、これまで食べたことがないほどに美味しく感じた。

 歯科での治療を終え、吹雪の中で黙々と除雪に励む多数の人々を横目で眺めつつ、帰宅。辛くて長い一日がようやく終わったが、健康である保証をひとまずいただいたので、まあ、よしとしよう。