歯科治療を終えた帰り、近くの生協ストアに寄った。特に目当てはなかったが、歯科の帰りにはいつも衣料品コーナ−をのぞく。
すると、暖色系の手頃なカーディガンが安売りしている。2着あるカーディガンのひとつに、肘に大きな穴が開いてしまい、構わず着ていたが、できれば買い換えたかった。
レンガ色とワイン色があったが、サイズと色合いから、ワイン色を1,500円で買った。
30〜40代は、ほとんどの衣類は寒色系を買っていた。好きとか嫌いではなく、寒色系の色がなぜか似合った。
50歳を過ぎたあたりから、少しずつ顔の造作や顔色、ツヤ、表情などが変化し、寒色系の色が浮いた感じに見えてきた。要するに、老いが迫ってきたということだ。
最近は、以前は全く着なかった暖色系の衣類を平気で着る。若い時分と比べ、顔自体が寒い顔に変わりつつあり、トータルでのバランスがとれるせいか、それなりに着こなしている。
身体的な衰えは隠しようがないが、工夫次第で別の自分を発見できる。まあ、年をとるのも悪くはないぞと、前向きに考えよう。