2010年2月14日日曜日

カードシステム

 先日作った事務用袖机に関連し、机の周辺を整理している。家の内外を片づけるのは昔から大好きで、それは8人部屋の大所帯だった学生時代の学寮暮らしでも変わることはなく、いつも自主的に部屋を整理整頓する私に、
「お前は部屋に必要な人間だ。卒業するまでアパートには移るなよ」と、先輩から感謝されたほど。(先輩の言葉は守りました)
 思い出話はさておき、それまで事務机の片隅にずっと置いてあった木製のカードケースを、空いている袖机の一番下に格納することを思いついた。
 結婚直後から活用し始め、かっては貴重な情報源として活躍してくれたカードシステムスだが、インターネットの登場とその後の検索システムの進化により、最近はめっきり出番が減っている。
 そのままだと大き過ぎてはみ出してしまうので、45センチあった長さを、33センチに切り詰めた。無垢材で作ってあるので、この種のリメイクは簡単。
 ついでに不要になったカードをかなり処分し、分類項目も思い切って減らした。

 このカードシステムは、梅棹忠夫の「知的生産の技術」という本にヒントを得て、34年前に作ったオリジナルのB6カードがルーツだ。会社に出入りしていた印刷屋さんに頼み、1000枚印刷したが、10年くらいでなくなり、その後はLIFEという市販品に切り換えた。


 整理の基本は、以前に書いた名刺整理箱と同じ項目別の見出しカードで、検索や分類整理、削除が簡単にできる。
 新聞や雑誌の切り抜き保存、オリジナル曲の楽譜整理、英会話の慣用句メモなど、趣味や仕事で大活躍してくれた。脱サラの折には、「独立」「業務」「パース」などの分類項目が随分と助けになった。

 文字通り、私の仕事や趣味の原動力になってくれた貴重な資料である。全盛時より減ったとはいえ、まだ1000枚近くはあると思う。
 出番は減っても処分する気にはなれないので、アーカイブとして、空いたスペースに移動させた次第。
 カードケースが消えた事務机は、改造して広くなった机の足元と同様に、すっかり見通しがよくなり、より広いスペースで作業ができるようになった。
 パソコンで多くの作業を済ませる昨今とはいえ、経理帳簿転記や郵送事務、名刺の切り分けなど、まだまだアナログ的作業は残っている。袖机改修から始まった事務合理化作業は、しばし続きそうな気配。