2010年2月10日水曜日

だから学びなさい

 封書を出しに歩いて郵便局まで行く。今日も終日氷点下の真冬日だが、マイナス3度前後で、我慢できないほどではない。冬の道をてくてく歩くのも、たまにはよいものだ。
 その足で駅向こうのドラッグストアまで行く。出がけに妻から頼まれた買物をするためで、重い物が多数あるので、背中にはディバックを予め背負ってきた。

 片道2.5キロの雪道を延々歩き、ウィスキーとワイン各1本、焼きそば5個、ゴミ袋、珈琲豆、パンなどをまとめ買い。登山用のディバックなので、このくらいは問題なく背負える。
 帰り道、文具店の前を通りかかったとき、青色申告の経費帳がなくなったことを思い出した。普通の店には置いてないが、古い街にひっそりと佇む文具店などでは、案外置いてあるもの。囲碁を打っていた主人に尋ねると、1冊だけ在庫があった。


 家に戻ったら、1時間半も過ぎていた。5キロ歩いていろいろ用事をこなしたので、これくらいはかかる。
 ディバックを降ろして置き場所にしている2階ロフトの火打梁に戻そうとしたら、袋とベルトの接続部分がほつれている。買ってからすでに35年は経つ。このディバックで富士山を始め、いろいろな山に登った。傷んでもおかしくない。

 補修すればまだ使えそうなので、皮工芸用の針と糸で修理した。小学校の家庭科の時間で教わった「半返し縫い」という縫い方でやる。力のかかる部分にはこれが最適だ。
 50年前に習ったことだが、いまでもちゃんと覚えているから不思議。学校で学ぶことに、ほとんど無駄はない。すぐには気づかずとも、月日が経つとそれが突然役立ったりする。若者よ、だから学びなさい。
 ちなみに先生は山形出身のハセガワ先生だった。元気でいれば75歳くらい。真面目な生徒だったので、かなりのメンコだった。(方言で、エコヒイキされること)元気でいるかな。