今朝は健やかに午前9時起床。世間の標準だとこれでもソウトウ遅いはずだが、私の基準からすれば、かなりの早起き。歌う3-4時間前には起きて準備しないと、満足な声は出ないのだ。
午前11時まで自宅で軽くリハをしたあと、まずは近隣の菓子店に予約してあったケーキを取りにゆく。新築祝い用だが、昨年秋の私の還暦コンサートでは、このグループホームから立派な花束をいただいている。
お祝いは同じように花にすべきかちょっと迷ったが、花は他からも集まるだろうと、実用的な食べ物に決定。このあたり、結局は贈り主の好み、ということになる。
新築した施設は我が家から歩いてでも行ける近さだが、機材があるので、やはり車である。あいにくの積雪で、施設前の駐車場は除雪の真っ最中。少し待つうち、時間は正午になってしまった。
やや遅れて、12時15分あたりから宴が始まる。偶然だが、隣に座ったケーナ演奏者のKさんが、同じ物書き集団に所属する同人。8年前に一度だけ会ったことがあるが、先方は私のことを忘れていたようだ。
いろいろ話すうち、思い出してくれたが、改めて今度は音楽用の名刺を差し出す。まさかこんな場で出会うとは夢にも思わず、本当に世間は狭い。
しばし歓談、会食のあと、12時50分から私がトップバッターで歌った。お酒はないが、お祝いの席なので、場はかなりにぎやか。それを見越し、前半は場に沿ったにぎやか系の歌を並べた。
聴き手は24畳ほどの空間に、およそ50人ほど。動くスペースもないほどの超満員であった。
出来はまずまずで、大きなミスはなかった。時間が全体的に予定より遅れていたので、途中で司会の方に終了時刻を確認しつつ進める。予定よりも2曲少なく、8曲25分で終わらせた。
今日歌った曲は、「北国の春」「宗谷岬」「丘を越えて」「のどか小唄(オリジナル)」「バラが咲いた」「花(滝廉太郎)」「二人は若い」「りんごの木の下で」
このグループホームのテーマソングとして作ったオリジナル「のどか小唄」は受けた。場の気分にぴったりはまったのだろう。
アルペジオでしっとり歌った「バラが咲いた」「花」は、いわば捨て歌。場はしばしの間緊張感を欠いたが、これは予定通り。聴き手が食べたり飲んだりする時間も必要なのである。
場が食べながら飲みながら、しかも最初の演奏というのは、条件としてかなり厳しい。声に影響するのが怖く、私自身は歌い終わるまでほとんど何も食べなかった。
帰宅後、初めて使ってみたICレコーダーでライブ録音をチェック。会場が混雑していたので、ICレコーダーはクリップモードにし、マイクのブーム部分にはさんだ。
位置がやや近過ぎ、聴き手の耳に届いた音とは微妙に違っていたかもしれないが、だいたいの感じはつかめた。
歌っている自分の感覚とそう大きなズレはなく、ちょっと安心した。ストロークで弾いた歌で、ギターの音が部分的に大き過ぎたかもしれない。そこが反省点。
もう何回か試す必要があるが、手元で調整するギターのボリュームは、自分が思うより、もう一段階少なくすべきかもしれない。しかし、大筋ではいまの演奏法でよいのだ、という自信になった。