2010年1月4日月曜日

縄文ガエル発見

 これといった急ぎの用事がなく、この2日間働きづめだった妻がまったりと家にいたので、会社のある道南の都市に戻る息子を送りがてら、午後から皆で車で出かけた。
 混雑を避け、裏道を通って札幌駅方面に向かう。冬の帰省は列車を使うので、私が運転する役だ。

 途中、思いついていつも通り過ぎるだけのカフェに寄ってみることにした。古い民家を改築し、1年くらい前に開店した洒落たカフェで、いま流行の「うちカフェ」というヤツだ。
 しかし、残念ながら玄関は固く閉じたまま。カフェ系の店は4日から仕事始め、というわけではないらしい。そうアクセクせずとも、何とかやってゆけるからなのか。


 やむなく、当初予定してた、札幌駅上のJRタワー内にあるイノダ珈琲店に行く。誰も考えることは同じのようで、店は満席。店の外にも10人くらいの列がある。しかし、妻の強い希望もあって、待つことにした。
 幸いに、15分ほどで中に案内される。ケーキセット880円を頼んだが、ケーキは濃厚で珈琲は芳醇。待ったかいがあった。

 ここでの支払いは、すべて妻。その後、息子の出発時刻まで本屋などで時間をつぶしたが、生活雑貨を売るコーナーで、粘土と石で作った素朴なカエルの置物を発見する。
 全部で5つあったが、どれも同じように見えて、ひとつひとつが微妙に違う表情をしている。あきらかに手作り品で、価格を見ると「バーゲン・630円」とある。

 カエルの表情がいかにも「ねぇ、買ってよ」と訴えかけているように見え、ついフラフラとレジに向かってしまった。
 手持ちのカエルグッズは多数あるが、すべて緑色系で、この種の色は初めて。縄文土器の色に似ているので、「縄文ガエル」とでも名付けようかな。


 息子を見送ったあと、途中で夕食の食材を調達すべく、イオンに寄る。ズボンの安売りでもしてないかと売場をのぞくと、案の定手頃な品が並んでいる。1,480円のコーデュロイ、880円の青系ジーンズ、1,980円の黒系ジーンズと、候補が3つもあったが、なぜか一番高い1,980円のジーンズに決めた。

 冬用のジーンズが1本もないことがその大きな理由だが、色合いが渋く、60代の自分に、より相応しい気がした。
 私たちにしては珍しく財布のヒモを緩めたが、何せ正月である。世間一般から比べると、ささやかなものだが。