普段はメールと電話ですべての仕事をやり繰りしている相手だが、新年でもあるし、たまには顔を合わせましょうやと、互いの事務所の中間地点で待ち合わせた。
その際、「あまりに仕事が多くて、最近は広告手段も枯渇気味。何かよいアイデアはありませんか?」と問われた。たまたま手元の図面が収納に工夫をこらした間取りだったので、建物外観と間取りを同時に見せる必殺描法のことを話した。
以前に自分の設計監理で手がけた住宅で、お施主さんの説明用に作った画像だが、大変分かりやすいと好評だった手法。およそのことを説明すると、それは面白そうだ、ぜひサンプルを送って欲しい、との話になった。
その日に打ち合せた物件は木曜日で決着したが、同時にサンプル画像も添付しておいた。翌日に同じ取引先から連絡があり、例のサンプル画像がメーカーの社長に大変気に入られたので、さっそく使いたいとのこと。
すぐに対象となる住宅の図面が送られてきたが、何と3棟まとめて描き、さらにはガーデニング関連もより詳しく描写する、という注文つき。
図を見ると分かるように、本来なら模型で表現する手段だが、私はいつも3D-CGでこれをやる。数枚の画像を作ってプレゼンするのだ。方向が自由に変えられて、保存場所も不要。納品は瞬時だ。
今回の仕事は不特定多数むけなので、より強い訴求力が要求される。ギャラも応分にいただけるが、かなり手間も喰う。休日返上で取り組んでいる所以。
今日は午後1時から町内会の新年会があった。場所は1.5キロほど離れた公共施設。仕事に追われているので本来なら欠席だが、町内会長から乾杯の音頭とりを、かなり以前に頼まれている。いまの街に越してきて、はや11年目。街灯担当部長を長くやっているので、町内ではそれなりの顔。むげに断ることはできない。
直前まで仕事をし、時間ぎりぎりにあたふた出かけて、無難に役目は果たした。ライブのMCに比べると、乾杯の音頭は一瞬のことで、そう難しくはない。
開始直前だったので、席は入口付近の端しか空いてなく、テーブル5席のうち男性は私だけ。近所の顔見知りの奥さんが2人いたので、初対面の方も含め、楽しく2時間話した。