2008年11月30日日曜日

ビデオケースピック

 以前にも何度かふれたが、私のギター演奏に不可欠のピック探しに、相変わらず困っている。ずっと使ってきた手製ピックの手持ちが残り少なくなってきたのがそもそもの発端で、材料となるプラスチック板が入手できず、やむなく市販のピックをあれこれ試してみた。

 これまで4~5社のピックを使ってみたが、帯に短しタスキに流し。私の奏法に合うのはごく薄いタイプだが、弾きやすいものに出会うと、必ず数曲で割れてしまう。厚いタイプは比較的もつが、固くて感覚に合わない。
 さまざまなピックを試してみたが、実戦で使える市販品にはまだ巡り会っていない。わずか半年で20枚近くのピックが割れてしまい、1枚100円はするので、かなりの出費である。しかも、割れるのは大半が力の入るライブ本番のさなか。ライブの多かった今月は、すでに4枚が割れた。これは本当に困る。
 残る候補はクレイトンの0.56mmくらいで、ほぼ万策がつきた。


 思いあまってホコリをかぶっているビデオテープを再度調べてみた。実はこの3年間使ってきたピックは、ビデオテープのケースをくり抜いたもので、薄くてしかもしなやか。どんなに激しく弾いても決して割れることはなく、私にとってこれを超えるピックは現時点で見当たらない。
 これまで使ってきたのは、ソニー製のケースだったが、同じ物はもはや存在しない。ビデオケースなら何でもOKとはならず、厚さはおそらく0.6ミリ前後。大半のケースはこれより薄いか、はたまた極度に厚いかで、多くは使えない。

 丹念に調べてみたら、ノーグランドのケースでひとつだけ使えそうな物があった。さっそくくり抜き、今夜の居酒屋定例ライブの練習をかね、数曲歌ってみたが、なかなか具合がよろしい。
 1枚のビデオケースから作れるピックは、およそ35枚くらい。基本的にはタダで自分の生き方にもピタリ合致するが、弱点は柔らかいその分減りが早いこと。私の活動ペースだと、年に10枚は消耗する。
 仮に今回のピックが使える場合でも、3年後にはまた在庫が底をつく。そのときにまた考えるが、いらなくなったビデオケースを探すのが、一番てっとり早いかもしれない。