拾ったデータを出力し、一発で提出となることはまずない。パソコンを高性能のWindowsに変えてから、出力計算そのものは一般住宅でもおよそ10分で済む。今回の構造イラストもほぼ同じくらいの時間だが、単純なデータの拾い忘れやら思い違い、色イメージの変更など、修正は雑多。
出発ギリギリまで微調整を繰り返し、何とかイメージに近い画像を得る。合計10回近くは修正しただろうか。
ライブ会場となる店に着いてみたら、また参加者が増えていて、合計20名。歌う曲は以前までの一人(一組)3曲から、2曲に減っていたが、それでも全部で40曲だ。
幸い歌う順は5番目で、早めに緊張から解放され、ゆっくり聴くことが出来た。例によって参加者は実にバラエティに富んでいて、個性派ぞろい。
今回の私のテーマは「女唄」で、2曲とも女性が女性目線で作った詩に、私自身が曲つけたもの。そのうち2曲目の「独り」は、この店の常連客である作詞者自身がまず自分の詩を朗読し、直後に私が歌うというコラボレーションを初めて試みた。
PAの調子がやや不安定だったが、本番前にちょっと打合せただけだった割に、朗読のバックに入れたギターアルペジオが過不足なくぴったりと収まり、その後の歌への以降がスムーズに運んだ。
タマシイをこめて歌ったので、かなり消耗したが、これまでこの曲を歌ったなかでは、最高の出来だった。朗読していただいた女性からも、「感激で涙がこぼれそうになった」とあとで打ち明けられた。
今回、これまでとスタイルを変え、久しぶりに座って歌った。そのせいか、いわゆる「上がる」ことは皆無。座って歌うと場内があまり見通せないので、自分のペースで歌いやすいことを発見した。なるほどね。
19時に始まり、終了が23時半。長丁場での体力精神力の維持が不安だったが、演奏はしり上がりに盛り上がり、時間の経過をあまり感じさせなかった。特に若い新人の台頭が著しい。
来年還暦を迎える最高齢参加者の私にとって、もはや取り戻すことは不可能な世界だが、やはり若さの勢いがちょっとだけウラヤマシイ。
(写真は乙次郎さんの提供)