2008年8月23日土曜日

何のために勝つ?

 時事ネタは「言葉遊び」の世界だけにしようと思ってはいるが、珍しくオリンピックネタを書いてみる。

「勝つこと」に対する動機づけに関し、いろいろと考えさせられるこの数日間であった。
「お国のため」「お金のため」「名誉のため」「他の誰か(家族、コーチなど)のため」「自分自身のため」等々、人を勝利に向かわせる動機にはいろいろあると思うが、お金や名誉をすでに充分得てしまっている人は、本音の部分での「勝つ」という動機づけがいまひとつ弱く、それが大きな差として出たように感じた。
 私も含めて愛国的意志に乏しく、物質的にはかなり恵まれている日本人が世界の中で勝つためには、他の何ものでもなく、自分自身の向上のためという動機づけに自分を追い込んでいくしかないのではないか。
(「他の誰かのため」という動機も一時的には人を力づけるかもしれないが、持続性という点で弱い気がする)
 前回をはるかに上回る結果を出したり、金や名誉をすでにある程度得ていても、前回同様の結果を再び出したアスリート達に共通するキーワードが、ここにあるような気がしてならない。

 このキーワード、「何のために勝つ?」を、「何のために生きる?」にそっくり置き換えても、そのまま使えそう。少なくとも私には。