時事ネタは「言葉遊び」の世界だけにしようと思ってはいるが、珍しくオリンピックネタを書いてみる。
「勝つこと」に対する動機づけに関し、いろいろと考えさせられるこの数日間であった。
「お国のため」「お金のため」「名誉のため」「他の誰か(家族、コーチなど)のため」「自分自身のため」等々、人を勝利に向かわせる動機にはいろいろあると思うが、お金や名誉をすでに充分得てしまっている人は、本音の部分での「勝つ」という動機づけがいまひとつ弱く、それが大きな差として出たように感じた。
私も含めて愛国的意志に乏しく、物質的にはかなり恵まれている日本人が世界の中で勝つためには、「他の何ものでもなく、自分自身の向上のため」という動機づけに自分を追い込んでいくしかないのではないか。
(「他の誰かのため」という動機も一時的には人を力づけるかもしれないが、持続性という点で弱い気がする)
前回をはるかに上回る結果を出したり、金や名誉をすでにある程度得ていても、前回同様の結果を再び出したアスリート達に共通するキーワードが、ここにあるような気がしてならない。
このキーワード、「何のために勝つ?」を、「何のために生きる?」にそっくり置き換えても、そのまま使えそう。少なくとも私には。