写真のように、この壁には2本のスコップと草刈り清掃用の竹製熊手、そして壊れたスコップとパイプを組み合わせた手製ツララ落とし(一番左側)が掛けてある。
ツララ落としはパイプの部分が物干ポールにぴったりはまるようになっていて、組み合わせると5メートル近くなり、2階屋根に出来たツララでも、(出来るのは年に1回くらいだが)下から足場なしで簡単に落とせる。
「飾ってある」と最初に書いたのは、道路側から見て、ある種のオブジェに見えるよう意識したからだ。
北国では普通この種の道具は物置の中か車庫、あるいは風除室と呼ばれる玄関外側に設けたガラス製風よけの中にしまっておく。
しかし、我が家に風除室はなく、物置きはあってもごく小さく、車庫はあってもご覧のような吹きさらし空間だ。大型の用具類を隠せるような場所はないし、作る予定もない。
そこで常識的発想を転換し、あえて外から丸見えの場所にこれらの用具類を吊るした。いわば「見せる収納」である。
色や材質、デザインは見せることを前提に、充分吟味して選んである。スコップは赤と黒が必須で、これ以外はNG。
8年間、この用具類は位置を変えてなかったが、壁の下側を波板で塞いでしまったので、右端の赤いスコップの収まりが悪くなった。これまでのように持ち手を上にして普通に吊るすと、先端の曲がった部分が通路側に飛び出してしまうのだ。
そこでまたまた発想を転換し、木製のフックをダブルで取付け、先端を上にしてフックにはめこむように吊るした。下側をヒモで固定するのはこれまでと同じ。
もしかすると左に掛けてある黒いスコップも、同様に逆に吊ったほうが全体のバランス(見栄え)がいいかもしれない。ここはもう少し検討してみる。
多くの家庭にある大型スコップで、通称「ママさんダンプ」は我が家では使わない。高価で邪魔だし、いまのところなくても充分やれる。「あったら便利かも?」程度のものは買わないし、置かない。