2008年1月26日土曜日

蒼と朱の世界

 毎日律儀に雪が降ってくれる。札幌都心でも、ついに積雪が90センチに達した。
 雪かきに励むせいで、運動不足とは無縁。運動不足といえば、いつも散歩をかねて買物に行く、およそ2キロ離れた小さなスーパー内のパン屋さんが、スーパーごと2月末で閉店するという。
「ホテルブレッド」という、バターのたっぷり入った焼き立てのパンがとてもおいしく、散歩をかねるという別の楽しみもあっただけに、とても残念だ。

 閉店の理由はどうやら、「不採算店を削る」というもの。市場原理を追求すれば、自然にそこに行き着く。
 近隣に大型スーパーができた7年前から、経営的には苦しかったのだろう。他でもない、その「大型スーパー」に勤務しているのが私の妻なのだから、なおさら心境は複雑だ。


 使っているパソコンのOS移行作業は、大きな山を越えた。本日より、本来のメインパソコンに復帰した。起動もようやくOSXに進化。世間の流れから、結果的に10年遅れてしまった。
 これまで臨時に使っていたサブマシンは同じeMacなのだが、微妙に能力が異なる。マザーボードの能力が1割ほど落ちるし、今回のハードディスクの交換で、さらに差は広がった。

 それでもどちらにも同じソフトを入れ、同じようにOSXをメイン起動にした。さまざまな環境も完全に合わせた。
 ソフトはそのまま入れてやるだけでよいが、メールデータやアドレス帳、年間スケジュール帳、プリンターの設定などは、設定ファイルそのものの場所がよく分からず、大変苦労させられた。
 まだ手つかずの作業がいくつか残っているが、現時点で大きな問題は、全く同じデータを同じように印刷しても、同じ印刷物にならないこと。残念なことに、新しいはずのOSXのほうが、画質が悪い。
 最悪の場合は古いOSで印刷をかけるしかなく、そのためにまだ古いOS9の環境も、そっくりそのまま残してある。調整には時間がかかるかもしれない。完全移行への道はまだまだ遠い。

 写真は1階居間から眺めた薄暮の雪景色。新雪の銀世界が蒼く染まり、それがガラス窓に反射した室内の暖かな朱と微妙に入り交じっている。
 ある条件下である短い時間にしか出現しないファンタジーワールドで、とても好きなシーンだ。だから窓のスクリーンを降ろすのを少し遅らせ、その美をしばし楽しむ。