2020年6月18日木曜日

古くて懐かしい

 先週のことになるが、実家に行って古いアナログテレビを回収し、ケーズデンキまで運んでリサイクル処理してきた。25型の旧式ブラウン管テレビで、一人で運ぶのは困難。妻の助けを借りた。
 母が倒れて病院から施設に移って以来10年余、ずっとホコリをかぶっていた代物。地デジ化によって無用の長物と化していたが、いわゆる「家電4品目」に含まれる。不燃ゴミとしてはもちろん、市の大型ゴミとしても処分できないルールだった。

 いろいろ調べたすえ、ケーズデンキで有料回収してくれることを知り、事前に最寄りの店に電話で確かめてから出かけた。


 店舗入口ギリギリの場所に車を停め、最初にカウンターで手続きをする。台車による回収は店でやってくれて助かった。

 処分費用は3,850円。市指定の大型ゴミだとタンスやサイドボードでも1,300円で引き取ってくれるのでかなり割高になるが、やむを得ない支出である。


 今日はその際に一緒に回収してきた古いアルバムから、姉弟4人が仲良くそろって写っている写真をスキャナーで取り込み、レタッチソフトで拡大修正したのち、プリンターで印刷した。
 およそ65年も前の白黒写真で、当時家に下宿していた地元学校の先生が二眼レフカメラで撮ってくれたもの。古くて懐かしい貴重な記録だった。

 相続関連の書類と共に各自へ送る予定で、配るべき写真はこれくらいしか見当たらず、誰が写っているかさえよく分からない多数の写真はそのままにし、アルバムはひとまず仏壇の棚に収めた。
 次、あるいはその次の代になれば、おそらくお焚き上げの対象となる定めかもしれないが、それでいいのだ。