雨がシブシブと断続的に降り続き、太陽が全く顔を出さない陰気な天候がこのところ続く。
毎年この時期にやってくる梅雨と呼ばれるありがたくない現象で、コロナ禍に席巻されている今年は、気鬱が一層積み重なる思いだ。
肌寒く、暖房を点けたくなるのをじっとガマンして、夜間は足元ヒーターと綿入りハンテンでなんとか凌いでいる。
先週末に予定していた家族BBQは天候不順で延期に追い込まれた。今週末こそ晴れてくれるとよいが。
雨の間隙をぬって、散歩はマジメに続けている。ときには傘をさしてまで出かけるが、皮肉にもカラスの襲撃を避けるのに傘は絶好のアイテムだった。
雑草が生い茂っていた自宅東の土手がきれいに刈り取られ、また散歩道として利用できるようになった。
途中にある幼稚園の敷地には黄色のブタナが満開。タンポポによく似ているが茎がごく細く、タンポポとは属が異なる。咲く時期もタンポポの春に対し、ブタナは初夏に咲く。
1933年に札幌で初めて発見され、当初は「タンポポモドキ」と呼ばれていたようだ。(Wikipediaより)
いまは亡き妻の母親が札幌を訪れた際にたまたまこのブタナを目にし、「北海道のタンポポは随分背が高いのね」と驚いていたことを懐かしく思い出す。
妻は東京の下町で生まれ育ち、勤務していた会社で私と知り合った。その後私の脱サラに伴って北海道に移り住むことになったが、姉妹のなかでただ一人東京を離れて遠方に住む娘を案じ、時折様子を見にきてくれた。
そんな義母に心配をかけてはならないと、私も必死な思いで事業の構築に励んだもの。そうした気持ちの張りと支えがあったから、引退するまでどうにか続けてこられたように思える。