まず、大きく傾いた北東基礎束石の修正。北にずれた軸組は9/10暫定的に補正したが、束石が動いたせいか、まだ微妙に軸組のネジレがある。
周囲の砂利をいったん掘り起こして修正を試みる。杭上端のフーチングから束石底部が浮き上がっていたが、簡単に元には戻らない。
時間をかけて大型ハンマーで上端部を叩き、ようやく2センチほど戻したが、これ以上は無理。柱下端の隙間はなくなったので、これで妥協することにした。
基礎束石の羽子板と柱を止めているM6コーチスクリューは、一部に緩みが出てしまった。長さを25ミリ長いL75の製品に交換し、ズレている部分は一部を止め直す。
北東の束石部もつけ直したいが、ネジが錆びついて1本が外れない。もう少しがんばってみる。(その後、取り外し&交換に成功)
以上が先週までにやった作業で、今日は車庫本体を母屋に締結する重要な作業をやった。9/10に暫定補正した軸組は、玄関ドア枠に仮固定という不安定な状態で、このまま冬は越せない。
強力な南からの風で、母屋に固定してあった3箇所は、すべてビスが破断した。あれほどの風力となると、貧弱なビス固定ではもたない。
そこで今回はM12羽子板ボルトを使うことにする。主に梁端部に使われる補強金物だが、車庫端部のブレ止めにも充分使えると判断した。
ツーバイ材利用の横架材を母屋の壁にまず固定する。M6×L100のコーチスクリューを2本、M6×L75を1本使った。現場工程写真で軸組に固定されている下地材位置を確認。かなり頑強に止まった。
軸組上部が東へ7ミリほどズレているので、長い脚立をハシゴ状に開いて突っ張り棒の代用とし、もうひとつの脚立に載って羽子板ボルトを固定した。
羽子板ボルトはL280しか売ってなく、長さを調整するために端部にツーバイ材を重ねた。
終了後、玄関ドア枠に仮固定してあったツーバイ材利用の突っ張り棒を外す。各種対策が利いて、軸組のブレはひとまず解消した。
横架材と柱の隙間をコマ材で埋めるなど、細かい作業は残っているが、大きなヤマは越えた。来週からは新しい車庫の構想を本格化させたい。