2018年9月2日日曜日

シャボン玉とサッカー

 長男の依頼で孫娘を子守りすることになった。場所は我が家でも長男の家でもなく、豊平川河川敷にあるサッカー場。長男が所属するチームの試合がある日だったが、お嫁さんは朝から仕事で不在。保育園は日曜が休みで、子守りのお呼びがかかった。
 子守りにもいろいろあるが、熱を出したわけではなく、怪我のないよう見守るだけの比較的楽な役目だ。

 天気予報が晴れだったので、家の中ではなく、サッカー場で息子の試合を観ながらの子守りを初めて選択。普段とは違う外遊びの手段を考えていたが、ボールのほかにシャボン玉セットを持っていくことを前夜に思いついた。
 道具を買いに行く時間はなく、ネットで調べてシャボン液や飛ばすための道具を急きょ作る。ストローだとシャボン液を飲んでしまう恐れがあったので、手ですくって飛ばせるリングにした。


 試合は11時半キックオフで、11時に河川敷で待ち合わせる。妻を車に乗せて向かったが、バスを利用したという息子と孫娘は先に着いていた。
 ピクニック用のシートをまず木陰に敷き、11時10分くらいからシャボン玉遊びを始める。無風に近く、飛ばすにはリングに張ったシャボン液を息で吹くか手で振ってやる必要があったが、教えてやると孫娘はすぐに要領を覚え、延々30分くらい遊んでいた。

 やがてハーフタイム。時計は12時で、お腹が空いたのか「お弁当食べる」と孫娘は言い始めたが、パパの試合終わってからみんなで食べようよ、と言い聞かせる。


 後半は私は試合観戦で、妻は孫娘を連れてサッカー場周辺を散策。土手からサッカー場へと降りる長い階段があり、階段が大好きな孫娘は、そこを上り下りして遊び始めた。

 サッカーをする息子の姿を見るのは20年ぶりくらいだろうか。ポジションは以前と同じMFで、前半は右サイド中心、後半はセンター付近でプレイしていた。
 所属は札幌のミドルリーグで、35歳以上でメンバー構成されていることが条件らしい。3名分の30〜35歳アンダー枠もあるが、楽しむサッカーを基本としたリーグのようだ。
 とはいえ、全30チーム前後あるうちの一部リーグ所属。しかも今季成績は2位で、技術戦術には確かなものがあった。持ち回り審判も各チームに2級審判がいることが必須で、ただの遊び感覚ではやれない。審判の判断も的確だった。


 息子は後半にシュートを2本打った。1本目は枠内に飛んだが、ジャストミートせずにGKが楽々キャッチ。2本目は左サイドのスペースにオフサイドぎりぎりでうまく抜け出し、一瞬フリーになったが、シュートはゴールポスト右をわずかに外れた。
 2本目は(入った!)と思ったので、思わず「決めろよ〜!」と叫んでしまう。息子をサポートしていた時期を久しぶりに思い出して熱くなった。
 試合はそのまま0:0の引き分けで終了。雑なプレーが少なく、なかなか面白い試合だった。

 13時近くになってようやくお弁当を広げる。遊び疲れてよほどお腹が空いていたのか、孫娘は実によく食べた。赤トンボもたくさん飛んでいて、家の中の遊びとはちょっと違うピクニック気分。楽しい一日を過ごせた。