2016年9月10日土曜日

何かと想定外

 近隣のグループホーム秋祭りで歌った。演奏ボランティア活動を始めた11年前から切れ目なく依頼が続いている施設で、今回が実に28回目の訪問。職員さんはもちろん、入居者の方にも11年前と同じ顔ぶれがいて驚く。
 例年は屋外の駐車場を使い、地域住民にも開放されて行われるが、今回は開始2時間くらい前から、あいにくの雨。会場を食堂に移して行われた。
 開始は予定通り13時から。施設側の挨拶や開会宣言などあり、13時5分くらいからトップバッターとして私のステージが始まる。アンコールを含め、およそ25分で7曲を歌った。

「憧れのハワイ航路」「青春サイクリング」「三百六十五歩のマーチ」「さんぽ」「皆の衆」「お祭りマンボ(初披露)」「北国の春(アンコール)」


 お祭りイベントなので、昨年に引き続き、全曲を手拍子系の曲で統一した。天気予報は悪くなかったので、屋外会場でニギヤカに歌うつもりでいたが、突然の雨に降られて気勢をそがれた印象。そこが気がかりだったが、いざ歌い始めると1曲目から手拍子の輪が一気に広がって、不安は吹き飛んだ。
 予定の6曲を終わるまで手拍子が途切れることはなく、難しいシチュエーションでのトップバッターの役目は、十二分に果たせたと思う。
 場を次なる演奏者であるフォークユニット、エイプリルさんに素早く譲ろうとしたら、「菊地さん、ぜひあと1曲お願い!」と、責任者のAさんが指を立てる。
 実は前日に施設で転倒して股関節にヒビが入った母が、一夜明けて熱が出てしまい、昼近くに入院することが決まっていた。手続き等で、終了後はただちに病院に向かうことになっており、そのことは事前にAさんにも伝えてあった。

 しかし、場の気分としてはアンコールである。リクエストを募った結果、昨年のアンコールと同じ「北国の春」に決まる。無難にまとめ、ただちに機材をたたんで病院へと向かった。
 いろいろと想定外のことが起きて慌ただしかったが、何とか綱渡りで対応できた。