2016年9月13日火曜日

母の骨折治療方針

 9/9に施設内で転倒して股関節を傷めた母だったが、一晩様子をみた翌日になって、熱が出てしまった。再度医師に相談した結果、熱はおそらく骨折からくるもので、悪化している可能性が高い。入院施設のある大きな病院で診てもらったほうがいい、との忠告。
 あいにく土曜日で、紹介された都心の病院には、緊急患者として救急車で来るように言われた。これが9/10の話。

 入院はお昼近くだったが、私は介護施設のライブ予定があった。市内に住む長姉に立ち会いと手続きを頼み、終了後ただちに病院へと向かう。その日は入院と患部のレントゲン撮影のみで、翌日から各種検査が始まった。
 今後の治療方針に関し、主治医からの説明があるというので、午後から病院に出かけた。
 結論から言えば、最もリスクの少ない治療手段として、手術を選択することになった。なにもせずに安静を1ヶ月以上保つ温存療法は、筋力低下、床ずれ、肺炎、せん妄などの合併症のリスクが高まり、ましてや現状の施設(住宅型有料老人ホーム)では、介護のバックアップ体勢にも限界があって、多くを期待できない。

 当初ヒビだけと思われた患部は、その後の検査で完全な骨折と判明。ただ、骨折の程度はそう重大ではなく、早めの手術で患部をボルト固定すれば痛みは解消され、その後のリハビリによって、歩行能力はある程度の回復が期待できる、という医師の診断だった。

かなり遅れたが、ようやく庭の枝豆が食べごろに

 札幌でも歴史ある大きな病院なので、基本的にはお任せしたい、というのが私や姉たちの総合的な意見。ただ、高齢なので患部が治っても、元通りに歩けるようになるのは難しいかもしれない、とのことだった。
 仮に歩けるようになったとして、再び転倒して骨折すると、今度は寝たきりになる可能性が高いという。車椅子生活を選択するのが安全で、いまの施設でもそうした生活を続けている人は多数いる。しかし、じっとしているのが苦手な母に、果たして自由度の低い車椅子生活が耐えられるのか…?

 あれこれ考えても仕方ないが、今回で3度目の転倒も、元はといえばあちこち動きまわる母の性癖がもたらしたもの。多少は不自由でも、リスクが少ない生活を選ぶのが賢明かもしれない。
 ともかくも同意書にはサインしてきたので、手術は明日行われる。大きな危険はない手術だが、全身麻酔に近い形で行われ、骨の密度の状態が開けてみないと分からないそうで、不安が皆無ではない。
 明日はまたしてもライブの予定とぶつかってしまい、前半は長姉に立ち会いを頼み、後半に病院で合流ということになる。手術が無事に終われば2〜3週間ほどで退院の見込みだが、しばらくは落ち着かない日々が続く。