2015年2月17日火曜日

集客と売上げは一致せず

 雪まつりイベント等で広場の割当て枠がずっとなく、およそ3週間ぶりにチカチカパフォーマンスに参加した。
 年末年始の過密スケジュールと除雪に追われて体調を崩し、青色申告の書類作りやら歯の治療も重なった。いい骨休めにはなったが、人前で歌っていないと、歌唱は確実に落ちる。さすがに3週間は空き過ぎだ。
 会場はいつもの北4条広場。共演はパントマイムのトイシアターさんだが、到着は私が先。5分前にスタンバイし、14時きっかりに歌い始めた。
 第1ステージではフォーク系の曲を中心に、結果として55分で13曲を歌った。

「長い夜」「酒と泪と男と女」「北の旅人」「なごり雪」「糸」「サボテンの花」「学生街の喫茶店」「さくら(直太朗)」「サクラ咲く(オリジナル)」「地上の星」「傘がない」「亜麻色の髪の乙女」「異邦人(リクエスト)」


 記録を調べると、1年前の同時期は手応え抜群だったとあるので、かなり期待して臨んだが、そんな思惑は空振り。曲によって立ち止まって聴いてくれる人はいるが、一様に滞留時間が短い。
 聴き手の数は少ないが、幸いに熱心な方が多く、CD等の売上げはそれなり。20分ほど歌った時点で共演のトイシアターさんが現れたが、メイクに時間がかかるとかで、しばらく歌い続けることに。
 予定の30分を過ぎたので、いったん打ち切ろうとしたら、事務局スタッフとパフォーマーを兼ねるコーヘイさんが椅子を抱えて突然会場に現れた。なんでもパフォーマー用に折り畳み椅子を6脚購入したそうで、その効果を試したいという。
 トイシアターさんの準備が整わず、やむなく私が延々歌い続けることになった。

 1時間近く歌って、ようやくトイシアターさんにバトンタッチ。場の流れからの延長ではなかったので、ちょっと疲れた。

パントマイム、トイシアターさんのステージ

 30分休み、15時30分から第2ステージ開始。北4条広場では初となる聴き手専用の椅子があるので、普段とは場所を変え、久しぶりに通りを横に見ながら、南側の壁を背に歌ってみることにした。
 椅子は整然とではなく、あえてランダムに並べた。洋楽を中心に、およそ25分で7曲を歌う。

「夕凪ワルツ(オリジナル・リクエスト)」「オー・シャンゼリゼ」「ドミノ」「砂に消えた涙」「カントリー・ロード」「アメイジング・グレイス」「宗右衛門町ブルース(リクエスト)」

 椅子があると確かに人の集まりはよくなったように感じた。音楽系のパフォーマーにとっては、いかにも「ステージ」といった気分を醸しだしてくれる。
 問題は搬入と片づけで、普段は看板と同様、事務局に保管されている。専門の助手をつけるか、複数のパフォーマーが協力するしかない。難しい問題だ。
 ステージ冒頭からいきなりリクエストが飛び出したのは、開始直前に以前に何度も聴いてくれた熱心な中年男性が偶然通りかかったせい。リクエスト受付態勢になってからは初めての遭遇で、以前に買ってくれたCDの中からお気に入りの1曲を。「演歌も歌えるの?」と、最後に「宗右衛門町ブルース」を望まれた。
 ステージ最後まで見届けてくれ、「何でもこなせるんだね、驚いたよ」と、大変喜んでくれた。

 チカホで歌い始めて3年半が経過し、顔見知りの方も次第に増えてきた。全体の集客数は当初の頃より明らかに減っている気がするが、熱さの面ではむしろ向上しているかもしれない。
 結果として売上げは、過去57回(CD販売開始からの累計日数)の上から5番目。「集客と売上げは、必ずしも一致しない」それがこの日の結論である。