2015年2月14日土曜日

家族チョコ

 バレンタインデーである。例年のようにチョコレートは妻からだけと思っていたら、息子から電話があって、ちょっと遊びに行っていいか、と問う。
 販売関連業務で週末は忙しいお嫁さんは仕事で留守。息子一人で暇を持て余しているのかと思ったが、電話を切ってから(もしや…)と閃いた。

 15時過ぎに車で現れた息子、案の定その手には、お嫁さんから言付かったという小さな袋が。そう、バレンタインチョコである。
 季節の届け物や誕生日等のイベントに、いつも細やかな気遣いをしてくれるお嫁さん。バレンタインもその例外ではなかった。


 かくして2包みのチョコレートが集まった。妻が買ってくれたのは、六花亭の「カラフル・マンス」という6色6味の薄型チョコだが、お嫁さんが買ってくれたのは「L'Atelier Du Chocolat」という、フランス仕込みニューヨーク製のレア物らしい。

 美しい彩りに、食べるのはちょっと惜しい気もしたが、ひとまず1個ずついただいた。それぞれ別のフレバーがあり、あわせて15の風味が楽しめる。
 世間では、本命チョコ>義理チョコ>自分チョコ>友チョコ>義務チョコ等々、さまざまなパターンやらグレードがあると聞くが、こうして夫婦を始めとする家族間で交換するチョコレート、さしずめ「家族チョコ」とでも呼ぶのだろうか。

 位置づけとしてはクリスマスや誕生日のプレゼントに近い気がする。仕事上の付き合いで贈るチョコは、まるで中元や歳暮のようでちょっと味気ないが、それとは趣きが異なる。バレンタインチョコの新しい方向性のようにも思えるが。