2014年6月28日土曜日

自力でモニタスピーカー

 来月下旬に近隣地区センターで実施のシルバー大学音楽講義にむけ、日々準備中。選曲と曲順に関してはすでに調整が終わり、目下歌い込みの段階である。私にとって初めての試みでもあり、初披露かそれに近い曲がめじろ押し。
 特に北原白秋関連の曲は転調や可変拍子が非常に多く、難解そのもの。日々の歌い込みは必須である。

 音響は地区センターで準備してくれるが、実はこれにも大きな問題がある。PAは立派なものが備わっているが、専任のオペレーターが不在。過去に敬老イベントなどで何度も歌わせてもらっているが、エレアコをラインでつないで歌ったことは一度もなく、いつもマイクで音を拾っていた。
 さらには、モニタースピーカーなるものが存在しない。仮に専任のPAオペレーターがついた場合でも、モニターを使ってやる地域イベントなど、ごく稀であるのが実情だ。


 チカチカパフォーマンスでもそうだが、モニタなしの勘だけで歌うことには日頃から慣れていて、たまにモニタがあったりすると、逆に戸惑ってしまうほど。
 モニタなしでもそれなりに場をこなせる自分を誇りにさえ思うが、今回のシルバー大学は2時間の長丁場をソロで延々こなす必要があり、どうにかしたい。

 スピーカーはステージはるか上の会場に向けた大型のものしかないので、ステージ上では全く聞き取れない。歌い手の条件としては最悪である。
 そこで手持ちの機材をやりくりし、エレアコの音をラインでつなぎ、なおかつモニタースピーカーを自分で準備する手段を考えた。
 写真の機材がそれで、まずマイクとエレアコのケーブルを4チャンネルのミキサーにつなぐ。(マイクは持参する予定)出力は標準ジャックをマイク用のXLR端子にコネクタで変換してやり、これを会場に備えつけのマイクケーブルにつなごうというのだ。
 ボリュームは手元ミキサーで細かく調整可能だし、音を1本にまとめてやれば、専任でないオペレーターでも、調整はごく簡単。

 ミキサーにはヘッドホンの出力端子もあるので、そこから手持ちの乾電池式PA(チカチカパフォーマンスで使っているもの)にケーブルでつなぐ。
 本来はヘッドホン用なのでボリュームの調整がデリケートだが、試してみるとノイズもなく、普通に使える。
 PAの保持には、今年からずっとチカチカで使っている床置き用のボルトユニットをそのまま使用。角度は約30度だが、立ちながら自分に向けて歌ってみるとハウリングも起きず、非常に歌いやすい。

 本来は路上用のPAを自分にむけてモニタとして使う、というアイデアだが、ミキサーも含めて電源が一切不要なので、場所を選ばず使える、という利点がある。機材もコンパクトなので、移動にも不自由しない。
 専任のオペレーターがいる場では使いにくいが、(プロのプライドがあるのか、過去に何かともめているので)地区センターのような場なら、今後使えそうだ。