2014年6月18日水曜日

名称不明のツル植物

 先日ふれた自宅北東の土手にあるアカシアの木に、不思議な植物が寄生している。「寄生」という言い方が正しいかどうかは分からないが、根元付近に繁って、アカシアの幹に沿ってツルを伸ばしているのだ。一部は地面をはって、広く覆っている。

 この植物、葉が最大でも4〜5センチで、冬も枯れない。つまり、常緑性で耐寒性があるということ。丸い葉が愛らしいので、試しに数本を挿し木してみたら、簡単に根づいた。
 植えた場所は玄関ドアの横と、西のウッドデッキ柱の根元。以来14年が経つが、それほど大きくはならず、扱いは楽。ときどき伸びすぎたツルを剪定する程度だ。


 はてさて、この植物の名、いったい何か?地元に長く住む方に尋ねても、知らないという。園芸店をのぞいても、いまだに見かけたことがない。たぶん、売るような植物ではないのだろう。

 気になってネットで検索してみたが、「常緑」「低木」「つる性」の諸条件を入力すると、最も近そうなのが、「テイカカズラ」。葉の形やねじれたような枝の様子は、酷似している。
 しかしテイカカズラは花が咲くそうだし、北海道には生育してないようだ。仲間であることは確かだが、別の種。
 名前はさておき、試験的に使っていないカップに土を入れ、この植物の新芽を10本近く挿し木してみた。園芸店でよく見かけるツタ類のミニポット風だが、買うと千円は下らない。もしうまく育てば、夏冬通して目を楽しませてくれる手軽な観葉植物となる。
 買ってきたつる植物の鉢は、これまでうまく育った試しがない。野生のたくましさに期待しよう。