2014年6月30日月曜日

そうなんですね

「そうなんですね」という相槌言葉が、ヒタヒタと世を席巻しているらしい。
 私が最初に遭遇したのは、2年ほど前にどこかの介護施設に歌いに行って、若いヘルパーさんから言われたとき。一瞬(ウッ…)といった感じの、独特の圧力のようなものを感じた。

 そのヘルパーさん特有の癖かと思ったが、以来別の場面でもチラホラ見聞きするようになり、やがてはテレビからも聞こえ始めた。
 はっきり記憶にはないが、確かNHKの番組でも誰かが言っていたように思う。


 最近では耳にする頻度が直接やテレビ経由などで激増。(話し言葉のせいか、ネットでは見かけない)数日前の民放テレビの野球中継で、中年の男性アナウンサーが解説者に対して連発していて、辟易させられた。
 思わずその旨をツイートしたら、けっこうな反応があって驚いた。私のフォロワーは100人以下と少数だが、同じ違和感を感じている人は確かにいた。

 この「そうなんですね」で感じる違和感の正体がいったい何なのか?ネットで調べたら、以下のサイトにぶち当たった。

相手を失望させる「そうなんですね」という無感動相槌言葉を撲滅せよ!

 これを読んで、なるほどと納得。「受け流す」「相手を軽んじる」「その話、もう結構です」「打ち切りの合図」「好意的に感じる人は少ない」等々、かなり手厳しい。言葉の裏に潜む負の世界を、どうやら私は直感で嗅ぎとっていたようだ。
 今日の「徹子の部屋」をボ〜と観ていたら、進行役の黒柳徹子がゲストの曽野綾子に対し、いきなりこの言葉を発していた。一瞬の気まずい静寂が襲う。
 なにせ相手は言葉のプロ、ベテラン作家である。氏がこの言葉に、同様の強い違和感を感じていたのは間違いない。

(何となくオシャレっぽい…)(ちょっとトレンドかも…)などと、ある種流行語的感覚で何気なく使っているのかもしれないが、相手を尊重し、会話をスムーズに引き出したい場面では、安易に使うべきではないだろう。

「これが周囲をどれだけ失望させているか、一度胸に手を当てて考えたらいい」
(先のサイトより引用)

2014年6月28日土曜日

自力でモニタスピーカー

 来月下旬に近隣地区センターで実施のシルバー大学音楽講義にむけ、日々準備中。選曲と曲順に関してはすでに調整が終わり、目下歌い込みの段階である。私にとって初めての試みでもあり、初披露かそれに近い曲がめじろ押し。
 特に北原白秋関連の曲は転調や可変拍子が非常に多く、難解そのもの。日々の歌い込みは必須である。

 音響は地区センターで準備してくれるが、実はこれにも大きな問題がある。PAは立派なものが備わっているが、専任のオペレーターが不在。過去に敬老イベントなどで何度も歌わせてもらっているが、エレアコをラインでつないで歌ったことは一度もなく、いつもマイクで音を拾っていた。
 さらには、モニタースピーカーなるものが存在しない。仮に専任のPAオペレーターがついた場合でも、モニターを使ってやる地域イベントなど、ごく稀であるのが実情だ。


 チカチカパフォーマンスでもそうだが、モニタなしの勘だけで歌うことには日頃から慣れていて、たまにモニタがあったりすると、逆に戸惑ってしまうほど。
 モニタなしでもそれなりに場をこなせる自分を誇りにさえ思うが、今回のシルバー大学は2時間の長丁場をソロで延々こなす必要があり、どうにかしたい。

 スピーカーはステージはるか上の会場に向けた大型のものしかないので、ステージ上では全く聞き取れない。歌い手の条件としては最悪である。
 そこで手持ちの機材をやりくりし、エレアコの音をラインでつなぎ、なおかつモニタースピーカーを自分で準備する手段を考えた。
 写真の機材がそれで、まずマイクとエレアコのケーブルを4チャンネルのミキサーにつなぐ。(マイクは持参する予定)出力は標準ジャックをマイク用のXLR端子にコネクタで変換してやり、これを会場に備えつけのマイクケーブルにつなごうというのだ。
 ボリュームは手元ミキサーで細かく調整可能だし、音を1本にまとめてやれば、専任でないオペレーターでも、調整はごく簡単。

 ミキサーにはヘッドホンの出力端子もあるので、そこから手持ちの乾電池式PA(チカチカパフォーマンスで使っているもの)にケーブルでつなぐ。
 本来はヘッドホン用なのでボリュームの調整がデリケートだが、試してみるとノイズもなく、普通に使える。
 PAの保持には、今年からずっとチカチカで使っている床置き用のボルトユニットをそのまま使用。角度は約30度だが、立ちながら自分に向けて歌ってみるとハウリングも起きず、非常に歌いやすい。

 本来は路上用のPAを自分にむけてモニタとして使う、というアイデアだが、ミキサーも含めて電源が一切不要なので、場所を選ばず使える、という利点がある。機材もコンパクトなので、移動にも不自由しない。
 専任のオペレーターがいる場では使いにくいが、(プロのプライドがあるのか、過去に何かともめているので)地区センターのような場なら、今後使えそうだ。

2014年6月27日金曜日

スズメバチの巣を除去

 家庭菜園の様子を見に夕方外に出て、何気なく玄関の上を見上げると、DIYで作った車庫&物置の天井に、白い卵状のものがぶら下がっている。スズメバチの巣だ。
 車庫&物置にはこの時期、かなりのツタが繁っているが、先日それを剪定した。その折にも同じ場所に小さなスズメバチの巣を発見し、除去したばかり。今回のはそれより幾分大きい。

 ちょっとイヤな予感がしたが、除雪用の長いスコップを使い、下から丸ごと削ぎ落とした。前回は特に何も起きなかったが、今回は中から5センチほどもある大型のスズメバチが飛び出してきた。
 あわてて飛び退き、遠くから様子を見る。強風のせいかハチの動きは鈍いが、少しだけ残った巣の一部にすがりつき、未練たらしく補修でもしようというのか、いつまでも立ち去ろうとしない。

赤マル部分に卵くらいの巣があった

 タイミングを見計らい、素早くドアを開けて中に逃げ込む。刺されると命に関わるので、ネットでいろいろ情報を集めた。どうやら昼間は活動していて巣にはいないらしい。夕方になると戻って巣作りに励むが、初夏の段階では女王蜂1匹のみが、その作業にあたるという。

「黒い衣装は襲われやすい」とあるので、白い服と白い帽子で武装し、ベランダ側から回りこんで様子をうかがった。すると、諦めたのか、ハチの姿が見えない。いまがチャンスと、残っていた巣の一部を完全に取り去る。これでひとまずは安心か。
 スズメバチは同じ場所に何度も巣を作る習性があるらしい。風や直射日光の影響を受けず、うっそうとした雰囲気の場所を好むとか。まさに車庫天井は絶好の条件だ。
 せめて「うっそうとした雰囲気」を軽減するべく、ツタをもっと大胆に剪定しようと思う。女王蜂が一匹だけで、作り始めの時期であれば、留守の隙をねらって素人でも除去可能とか。
(実際に私は2度も成功したが、真似される方は慎重に。不安のある方は、プロに任せるのが無難です)

 大型化し、中で卵を産んで働き蜂が発生すると、もはや素人の手には負えない。そうなる前に、こまめなチェックが必要のようだ。夏を越すまで油断できない。
 今年は自らのガン検診や父の七回忌を始め、何かと忙しい日々が延々続いているが、まさかスズメバチにまで振り回されるとは。

2014年6月26日木曜日

トイレにもカエル

 札幌に単身勤務中の長男のお嫁さんが、カエルの便座カバーを買ってきてくれた。100円ショップで見つけたらしいが、粘着シールのようなもので貼る方式。しかし、接着剤は一切使ってなく、はがして洗濯ネットで普通に洗うこともできる。
 まだ使い始めたばかりだが、使用感は非常によい。タオル地のかぶせ方式のように、もたつく感じがない。裏側には何もないので、汚す心配もない。プリント柄も、なかなか愛らしい。


 O型U型、どちらの便座にも使えて、余った部分はハサミで切れる。生地はポリエステル100%。買ったのはキャンドゥで、柄はいろいろあるようだ。

 カエル柄が我が家にやってきたのは、私がカエル狂であるから。珍しいカエルグッズがあると、ときどき買ってきてくれる。家のあちこちにはカエルグッズが散らばっているが、ついにトイレにもカエルがやってきた。(°~°)

2014年6月25日水曜日

目玉クリップの使い道

 シーツやタオルケットなどの大型洗濯物を外に干す際に、「目玉クリップ」と呼ばれる文房具を使っている。

 直径26ミリ前後の洗濯ポールに固定する、専用の大型ピンチが100円ショップ等で売られているが、締結力が弱く、まるで使い物にならない。かといって、ポールの直下で小型ピンチで止める手法は、もっと脆弱である。
 何とか安あがりで、風で洗濯物がずれることのない、強い締結力のピンチを求めて試行錯誤した挙句、たどり着いたのが、本来は文房具である目玉クリップを使う手法だった。


 使っているのは幅が65ミリある「大」というサイズ。幅が75ミリの「特大」もあるが、100円ショップで3個1セットで売っている最大サイズ、という経済的理由により、「大」に決定。
 洗濯ポールを外側から挟めるかが問題だったが、写真のように厚いタオルケットでも問題なく使える。内側には布への当たりをよくするために、ビニールテープを貼ってある。
 締結力は抜群で、左右に2個使えば相当の強風にも耐える。これまで風で洗濯物が動いたり、落下したりしたことは一度もない。

 同サイズの目玉クリップは、ライブ録音用のICレコーダーをマイクスタンドに固定する用途としても使っている。
(専用ホルダーを自作し、その固定手段として使用)
 かっては電子譜面ホルダーの固定用としても使ったことがあるが、さすがにこちらは重さと振動に耐え切れず、使用を断念した。使い道は幅広いが、何でも使えるわけではない。何か閃いたら、まずは試してみることだ。

2014年6月23日月曜日

石狩川悲歌を歌う

 ここ数日の晴れ模様で、南側菜園に植えたカモミールの花が一気に開花。薬効は中央の黄色い花芯部にあるので、もう少し成長させてから摘み取る。

 カモミールは新築時に知人からいただいた種から育てたもの。元々は北西の裏庭に植えたが、すぐ横のラズベリーの成長が著しく、最近は押され気味。一昨年に一部を南側菜園に移植したが、今ではこちらの分家のほうが成長が早い。


 今週はライブの予定がないので、来月下旬のシルバー大学講義に備え、いろいろと準備した。今日は後半に歌う予定の全12曲を通して歌ってみたが、いくつか修正すべき点が見つかった。

 後半の切り口は「北の叙情歌」で、前半の「北原白秋」から無理なく後半へと導く手段は、すでに考えてある。
 具体的には、前半ラストで北原白秋が札幌を訪れた際に作ったという「この道」を歌い、後半の最初に「この道」で歌われている札幌時計台をモチーフにした「時計台の鐘」を歌うという趣向。
 その後、北海道に関連のある叙情性の強い曲を、各地を順に旅する形式で歌いつなごうというのだ。
 すでに選曲の終えた分を順に歌ってみたが、全体のメリハリを考慮して、差し替えや入れ替えが一部に必要のようだ。似たパターンの曲が連続するのは、基本的に避けたい。
 さらには、ゆかりの土地は、なるべく全道各地に散らばっていることが望ましい。

 いろいろ悩んで、新しく「石狩川悲歌(エレジー)」を入れることにした。北海道を一周して、最後はまた札幌に戻ってくる趣向だが、その直前の滝川〜江別あたりのイメージとして歌いたい。三橋美智也が歌ったちょっと渋い曲だが、紛れもなく叙情歌。
 まだ後半のMC部分が確定してないが、だいたい割当ての50分で収まりそうな感じ。

2014年6月22日日曜日

訪問サマーライブ

 往復40キロほどある隣区のデイサービス・サマーライブで歌ってきた。昨夏にネット経由で初めて依頼され、過去最高とも思える盛り上がりをみせた施設で、その後今春にも依頼が舞い込み、歌ったばかり。その3ヶ月後に再び招かれた。
 いわゆる「高くて険しい3度目の壁」を軽々と乗り越えてしまったわけで、そのこと自体は大変うれしかった。だが、さすがに短期間でこうも依頼が頻繁だと、歌う側としては逆に不安になる。
(利用者に飽きられてしまうのではないか…?)

 しかし、先方はぜひにと熱心である。「請われるうちが華」と割り切り、結局お受けすることにした。
 とはいえ、なるべく過去ライブとの重複曲は避けたかった。幸いに前回は春メニューで歌っている。今回は全面的に夏らしい構成で臨むことにした。「サマーライブ」とは、そんな打合せのなかで施設側が命名してくれた名前。
「今後、もし継続的にご依頼いただけるなら、季節ごとに」ともお願いしてあるので、その意味もある。もしも「次」があったなら、「オータムライブ」というタイトルになるはずだが、本当にそうなるかは、神のみぞ知る領域のハナシ。

 ともかくも、車を飛ばして開始15分前の14時45分に先方に到着。10分で準備を終えたが、開始前のわずかな時間で、早くもリクエストの話となる。
 希望は、菅原洋一、フランク永井の歌。どちらもレパートリーにあるので、事前に電子譜面を繰って、曲を準備しておいた。
 そうするうち、別の利用者から「ダーク・ダックスはグループですから、無理ですよね?」と尋ねられる。「いえ、ソロでよろしければ歌いますよ」と応じる。


 そうするうち、開始時間となる。まずは私自身の構成による12曲を35分で歌い、その後アンコールとしてリクエスト曲を10分で3曲歌った。

「憧れのハワイ航路」「知床旅情」「お富さん」「青春サイクリング」「ちゃっきり節」「二人は若い」「バラが咲いた」「浪花節だよ人生は」「恋する夏の日」「われは海の子」「東京ドドンパ娘」「月がとっても青いから」
〜アンコール&リクエスト
「知りたくないの(菅原洋一)」「君恋し(フランク永井)」「銀色の道(ダーク・ダックス)」
 利用者は週1〜3回の範囲内で曜日ごとに毎日入れ替わるそうで、これまでの2回で見知った顔もあれば、今回が初めての方もいる。嗜好がつかみにくく、毎回雰囲気が変わる難しさがある。前2回比べて、今回は全体的に場が大人しい感じがした。
「知床旅情」「われは海の子」では歌いながら歌詞指導をし、「二人は若い」では、曲間の伴奏中に合いの手を聴き手にお願いするなど、場をつかむ工夫は怠らなかったが、冷静に判断して、3回の中では今回が最も盛り上がりに欠けた印象はある。

 反省点として、「夏」に固執せず、もう少し定番曲を入れるべきだったかもしれない。(たとえば「高校三年生」「青い山脈」など)
「夏の民謡」として歌ったはずの「ちゃっきり節」の反応が弱く、拍子抜け。先週別の施設で歌った際もそうだったが、この曲は北海道人にとって、馴染みが薄い感じだ。「北海盆唄」などが無難だった。


 場が最も盛り上がったのは、リクエストタイムだった。「知りたくないの」はチカチカパフォーマンスでしばしば歌っているが、実は洋楽系の曲である。菅原洋一のリクエストが介護施設で出ること自体が、オドロキ。

「君恋し」「銀色の道」は久しぶりに歌ったが、無難にこなした。一度歌いこんだ曲は、たとえ数年のブランクがあっても、本能的に歌えるもの。
 なかでも「君恋し」の反応が抜群。「イニシエの有名歌手の曲は、最低1曲をレパートリーに」と自らに課しているが、地道な努力が実った。まだ多少の「欠け」(たとえば、都はるみや五木ひろしが苦手、など)はあるが、今後もコツコツとレパートリーを増やしたい。

2014年6月21日土曜日

シナノナデシコ復活

 午前中、わずかな雨が降って、札幌の6月連続降雨は16日間となり、過去の記録をまたまた更新。上旬の灼熱地獄にもウンザリさせられたが、しつこい長雨にもウンザリである。

 しかし、午後からはじょじょに雲が切れ、本当に久しぶりに窓から陽光が差し込んだ。つい嬉しくなり、2階の窓を開放して風を取り込む。50%を超えていた湿度は一気に45%まで下がり、室温もみるみる上がって、25度を超えた。


 気分もすっと晴れて、ずっとやれなかった外回りの仕事にも、ようやく着手。脚立に昇って玄関前車庫のツタを剪定し、ついでに車庫屋根にも昇って、昨年秋に修正したポリカ波板の点検をする。
 その後、家庭菜園の大葉の囲いを外し、傷んだ葉を摘み取った。上旬に刈り取った周辺の雑草の伸びは、それほどでもない。さすがの雑草も、この長雨と日照不足では伸びが悪い。
 14年前の新築当初に植えたシナノナデシコの花が、今年はやけに元気がいい。種から育てたと記憶しているが、多年草なので、放っておいても毎年花を咲かせる。しかし、最近は雑草の勢いに負けて、めっきり数を減らしていた。

 ところが今年は、濃い紅色とピンク、そして白の花が、ほどよく花を咲かせている。なぜか数も増えたように感じる。
 場所は北西の角に植えたミズナラの木の根元だが、ここにはスズランとジャーマンアイリスも植えてあって、いずれも多年草。居間のテラス窓や台所の窓からちょうど見える位置で、順に目を楽しませてくれるのだ。

2014年6月19日木曜日

全曲洋楽のチカチカ

 6月3度目のチカチカパフォーマンスに参加。中旬以降はライブ予定が立て込んでいるので、エントリーをためらっていたが、単身で札幌勤務中の長男のお嫁さんが、この日たまたま休暇。
「チカホでお義父さんの歌声を、ぜひ聴きたい」との要望がまずあり、試したいこともいくつかあって、急きょ歌うことにした。

 妻とお嫁さんは都心のイノダコーヒーで待ち合わせてカフェタイム。私だけが北4条広場へと向かい、まず第1ステージをこなして、その後広場で合流する手はずになった。

地下鉄東豊線さっぽろ駅から、北4条広場までの長い道

 この日の共演も小樽のギタリスト、浜田隆史さん。私の出番は14時30分過ぎからで、前半は「英語圏の洋楽」と特化した切り口で、25分で8曲を歌う。(※はオリジナル訳詞)

「Without You※」「イエスタディ※」「小さな竹の橋の下で」「夢路より」「Top of the World※」「End Of The World※」「悲しき願い」「ヘイ・ジュード※」
 8曲中実に5曲がオリジナル訳詞という、極めて特異な構成となり、一般受けはしにくいものと覚悟して臨んだが、予想通り反応は薄かった。しかし、一度はこんなライブをストリートで仕掛けてみたかった。最近の第1ステージはハズレが多いので、試すにはよい機会である。
 さらにこの日は、人通りが普段よりも一段と少なく感じられた。連続14日間という記録的な長雨で、人々の外出の足が鈍っていたのかもしれない。

 とはいいつつ、「小さな竹の橋の下で」「悲しき願い」「ヘイ・ジュード」では、立ち止まって聴いてくれる人が数人いた。理由は定かではないが、「たまたまその曲が好きだった」ということだけかもしれない。

 終了後、ただちに浜田隆史さんのステージが始まったが、私のラストのMCで、その旨案内したこともあり、「ヘイ・ジュード」で立ち止まった方数人が、浜田さんのステージにそのまま移動した。
 浜田さんも心得て、冒頭で同じビートルズを数曲弾く。聴き手を曲でつないだ形となり、非常にうまく場に収まった。共演も数を重ねると、こんなバトンタッチも自然にこなせるようになる。


 その後、15時30分過ぎから第2ステージ開始。「世界の歌」を切り口に、30分で9曲を歌った。(※はオリジナル訳詞、◎は初披露)

「ボラーレ※◎」「カントリー・ロード」「オー・ソレ・ミオ」「セ・シ・ボン◎」「愛の讃歌」「恋はやさし野辺の花よ」「夕凪ワルツ(オリジナル作詞)」「ラ・ノビア」「ブンガワン・ソロ」

 国の内訳は順に、伊、米、伊、仏、仏、オーストリア、ルーマニア、チリ、インドネシアである。
 歌い始めたとたん、6人の小学生らしき男女に囲まれた。臆せずマイクそばまで近寄ってきて、興味深そうに聴いている。構成は完全に大人向けだったが、「ボラーレ」は麒麟淡麗のCMで長く使われている曲なので、子供でも耳障りはよかったかもしれない。
 歌い終わると盛大な拍手をくれたので、思わず声をかけたら、道北の小学校の修学旅行だという。横には引率の先生も確かにいる。(6年生が6人だけの小さな学校のようだった)

 路上ライブは初めて見るらしく、何もかもが珍しげだ。これも社会学習のひとつに違いないと思い、急きょ路線を変更して、予定にはなかった「カントリー・ロード」を歌った。
 歌の間ずっと手拍子で応援してくれ、途中でデジカメで撮影する子もいて、さらに盛り上がる。何事かと集まってくる人が増え始め、その中に妻と長男のお嫁さんの顔も見えた。引率の先生がすかさず私の背後に回り、そんな子供たちの楽しげな様子を撮影する気配。

 終わると、ていねいに挨拶をくれて去っていった。一生に一度しかない修学旅行での、偶然の出会いとふれあい。互いに記憶に残る貴重なひとときとなった。
 その後、路線を元に戻して続行する。家族が聴き手としてずっと見守っているので、ある種の「サクラ役」となったのは間違いなく、第1ステージとは打って変わって、最後まで人の集まりはよかった。
「ストリートライブでは2人が立ち止まると、それにつられて人が増え始める」と、どこかに書いてあったが、当たっているかもしれない。

 17曲全てを洋楽で通すという、チカチカパフォーマンスでは初めてとなる大冒険を試みたが、それでも場の反応自体に大きな変化はなかった。日本の歌をやめたわけではないが、時に好きなスタイルで自由気ままにやるのも、方向としては間違っていないことを学んだ。

2014年6月18日水曜日

名称不明のツル植物

 先日ふれた自宅北東の土手にあるアカシアの木に、不思議な植物が寄生している。「寄生」という言い方が正しいかどうかは分からないが、根元付近に繁って、アカシアの幹に沿ってツルを伸ばしているのだ。一部は地面をはって、広く覆っている。

 この植物、葉が最大でも4〜5センチで、冬も枯れない。つまり、常緑性で耐寒性があるということ。丸い葉が愛らしいので、試しに数本を挿し木してみたら、簡単に根づいた。
 植えた場所は玄関ドアの横と、西のウッドデッキ柱の根元。以来14年が経つが、それほど大きくはならず、扱いは楽。ときどき伸びすぎたツルを剪定する程度だ。


 はてさて、この植物の名、いったい何か?地元に長く住む方に尋ねても、知らないという。園芸店をのぞいても、いまだに見かけたことがない。たぶん、売るような植物ではないのだろう。

 気になってネットで検索してみたが、「常緑」「低木」「つる性」の諸条件を入力すると、最も近そうなのが、「テイカカズラ」。葉の形やねじれたような枝の様子は、酷似している。
 しかしテイカカズラは花が咲くそうだし、北海道には生育してないようだ。仲間であることは確かだが、別の種。
 名前はさておき、試験的に使っていないカップに土を入れ、この植物の新芽を10本近く挿し木してみた。園芸店でよく見かけるツタ類のミニポット風だが、買うと千円は下らない。もしうまく育てば、夏冬通して目を楽しませてくれる手軽な観葉植物となる。
 買ってきたつる植物の鉢は、これまでうまく育った試しがない。野生のたくましさに期待しよう。

2014年6月17日火曜日

枝豆種まき第2弾

 相変わらず梅雨模様の雨空。札幌は今日で連続12日の雨で、「北海道に梅雨はない」という定説は、もはや過去のものとなりつつあるらしい。
 雨の量はさほどではないので、昨日に引き続き、ジャンパーと帽子で身を固めて家庭菜園の手入れをする。
 枝豆の種まき第1弾が終わり、数えてみたら、18ヶ所のうち16ヶ所から発芽していた。3粒まいたうちの全部が発芽している部分もあったが、元気そうな2本を残して抜いてしまう。他はだいたい1〜2本が発芽していて、いずれも元気はいい。
 今日は第2弾として新たに18ヶ所に種をまいた。鳥よけのペットボトルカバーが18個しかないので、これ以上はまけないのだが、ほどよい数だろう。


 ネット経由で貸出予約してあった図書館の本2冊が届いたとメール連絡があったので、雨をついて自転車で取りに出かけた。市内に多数ある地域図書館の在庫は、すべてネット検索が可能で、その場で取り寄せ予約も可能。
 最寄りの地区センターを指定すると、数日で届けてくれる。届くとメール連絡がくるという、大変便利なシステムだ。(事前登録が必要)

《札幌市図書館・蔵書検索&予約システム》

 今回頼んだのは、シャンソン名曲全集と、北原白秋評伝。いずれもライブの資料として使うためだが、買うとかなりの額なので、縄文的暮しを目指す身としては、大変助かる。
 届いたばかりで、まだざっとしか目を通していない。これに関する詳細は後日。

2014年6月15日日曜日

8年8回目の訪問ライブ

 自宅から往復50キロも要する、市内では最も遠いと思われる有料老人ホームの誕生会余興で歌ってきた。縁あって2007年から毎年招かれる施設で、数えてみたら今回で8回目。実に長いおつき合いが続いている。

 月初めの猛暑から一転し、梅雨のような空模様が延々続いていたが、すでに暦は6月中旬で、札幌では初夏の幕開けを告げる北海道神宮祭が始まっている。歌は夏らしいものを中心に準備した。
 14時から誕生会のイベントが15分ほどあり、その後私の余興となった。およそ35分で12曲を歌う。

「憧れのハワイ航路」「青春サイクリング」「夏の思い出」「ちゃっきり節(初披露)」「知床旅情」「バラが咲いた」「東京ドドンパ娘」「瀬戸の花嫁」「われは海の子(歌いながら歌詞指導)」「ケ・セ・ラ・セラ」「~すべての人の心に花を」「りんごの木の下で


 肌寒い陽気で、衣装には直前まで迷った。長袖シャツの上にカーディガンをはおり、シャツ襟の外にストールを巻いて、同系色のバンダナでまとめてみたが、いざ歌い始めると、少し暑さを感じた。自宅でのリハではちょうどよかったので、どうやら弱い暖房が利いていた感じだ。

 歌い慣れた施設だが、足掛け8年も定期的に通っていると、顔ぶれもゆっくりと変わってゆく。転勤移動のある職員さんたちはもちろんだが、入居者の顔ぶれも例外ではない。見慣れた顔がふっと消えていたりもする。自分の親のことを考えれば分かるが、むしろ変わって当然で、それが人生というものだろう。
 とはいえ、ずっといつも同じ席で熱心に聴いてくださる方も確かにいて、歌いながら目で語りかけると、頬笑みをそっと返してくれたりする。長く歌っていると、こんなことも喜びのひとつである。
「毎度同じ歌」というパターンを避けたい気持ちもあって、今回は普段あまり歌わない曲もかなり入れた。
「青春サイクリング」「ちゃっきり節」「東京ドドンパ娘」「ケ・セ・ラ・セラ」「りんごの木の下で」あたりがそれで、多少不安がないでもなかったが、思っていたよりも反応はよくて、安心した。

 特にMCでお願いはしていなかったが、会場から自然に歌声が流れてきた曲も複数あった。
「夏の思い出」「知床旅情」「バラが咲いた」「瀬戸の花嫁」「われは海の子」「ケ・セ・ラ・セラ」あたりがそれで、叙情的な歌がいつも好まれる場なので、ほぼ予想通りの展開である。
 ただ、「ケ・セ・ラ・セラ」を一緒に歌う声が聞こえてきたときは、正直驚いた。介護施設では初めて歌ったが、全体の1曲程度なら、この種の曲も今後許されると自信を持った。
 終了後、数人の入居者の方から声をかけていただく。「いつもよい歌をありがとうございます」「また歌いにきてくださいね」「次はもっと古い歌もぜひお願いします」等々。
 好意的な中にも、今後のライブへの要望もちゃんと入っている。ありがたいことだ。確かに、バタ臭さが過ぎたかもしれない。次回にむけての反省としたい。

2014年6月14日土曜日

自分で父の日

 2年前に買ったアシックスの「旅日和」というウォーキングシューズの傷みが目立ってきた。靴は2足を交互に履くのが長持ちの秘訣と聞くが、もう1足は黒の革靴。歩きやすいが、やや重くてイメージが地味である。
 対して「旅日和」は軽旅行を意識して開発したのか、軽くて履きやすい。色も薄い茶色のツートンで、洒落ている。ライブ等は大半がこの靴で臨んでいて、傷むのも道理だ。

 仕事の打合せや現場調査が頻繁だった時期は、黒の革靴の出番が多かったが、昨今は仕事があったとしても、面談なしのネット納品。図面も校正も全てネットで済ませてしまう。お得意様に気遣った黒の革靴の出番は、相対的に減る所以だ。


 価格が手頃なウォーキングシューズの2足目をずっと探していたが、なかなか見つからない。金に糸目をつけなければ選択範囲が広がるが、「2千円台」という、自らに課した厳しい制限がある。

 履かずに買うためらいがあって、一度も試したことがなかったが、アマゾンのネット通販を当たってみたら、手頃な品が3千円で見つかった。運がいいことに、6/15まで限定の「父の日プレゼント20%OFFバーゲン対象品」とある。つまりは2,400円ということ。
 いわば「自分で買う父の日プレゼント」というわけだが、安く買えるなら特にこだわりはない。欲しかったネービーの品を迷わず買った。
 今日、それが届いたが、箱の上に「靴を買った方へ」という説明書があり、試し履きをして合わなかった場合、返却する手順がていねいに記してある。それに従って履いてみたが、幸いにピッタリだった。
 ただ、白い縫い糸がやけに目立ってしまう。妻からも「イメージが若向きね」と言われ、しばし考えて、手持ちの同色マーカーで、糸を塗りつぶすことにした。

 両足で1時間近くもかかったが、まあ見られる。ウォーキングシューズが色違いの2足に増え、使用度が少しは分散されるはず。

2014年6月12日木曜日

Let's昭和歌謡

 近隣の地区センター館長さんから連絡があり、来月実施の夏祭りイベントへの出演を打診された。2010年秋にロビーコンサートの企画書を携えて「営業」に行ってからのおつき合いで、翌年から年に2度ほどのペースで、いろいろと出演させてもらっている。
(ちなみに、来月下旬にシルバー大学講師を務める地区センターとは別施設)
 今回の依頼内容は、大ホールで8時間にわたって実施されるステージの進行係。これまで歌や音響での実績はあるが、司会進行の経験は皆無。しかも、時間が長すぎる。
 闘病中で無理は効かないことも率直に説明し、辞退しようとしたが、それでは部分的な進行ではいかがでしょう?と重ねてくる。

 開始は11時だが、13時から屋外で子供むけイベントが始まるそうで、屋内ステージでは生演奏をいったん中止し、中高年むけに昭和歌謡のCDをかける予定でいるとのこと。その合間にリクエストを交えて生で歌ってもらえませんか?という打診に変わった。


「昭和歌謡」はチカチカパフォーマンスで毎回のように歌っている得意ジャンル。先方の希望は屋外イベントが一段落する16時までの場のつなぎで、たとえば3時間を3分割し、CD30分+生演奏30分で3度繰り返すのは、そう難しいことではない。
 リクエストは歌える曲を事前にリストアップしておき、その中から受ける形にすれば、あまり問題なさそうだ。
 うまい具合に7月前半のスケジュールはポッカリ空いている。未知の分野だが、とても惹かれる話なので、ありがたくお受けすることにした。
 タイトルも含め、詳細は未定。「Oh!昭和歌謡」「Let's昭和歌謡」なんてのはどうだろうか?サブタイトルで「CDと生演奏による昭和歌謡の世界〜リクエストも受付けます」などと。

 それにしても、今年は単純な歌だけでなく、ちょっとひねった依頼が多い。自分を進化させてくれるのは間違いないので、しばしこの流れに身をゆだねたい。

2014年6月10日火曜日

パキラの新芽

 冬の間に葉がすっかり弱って瀕死状態と化してしまい、2ヶ月近くも前に根切りと土替えを実施して、ずっと様子を見ていたパキラが、ようやく再生の兆しである。

 2つある鉢の両方から、写真のように小さな新芽が育ち始めた。いつもなら根切り実施後1ヶ月ほどで新芽が出るはずだが、今年はよほど葉の条件が悪かったか、はたまた陽気が悪かったのか。
 ともかくも、あきらめずに面倒をみてきて正解だった。


 このパキラ、9年前に初めて自宅コンサートを開催した折に、知人からいただいたもの。最初は1本だったが、その後次第に大きくなり、4年後に2つの鉢に分けた。
 以来、何度も枯れそうになったが、思い切って葉をおとしたり、枝をはらったりして根の負担を減らし、どうにか枯らさずに今日に至っている。
 観葉植物は好きだが、過去にいくつもの鉢をダメにしているので、最近は安易に増やさないようにしている。ツル系の植物が本当は欲しいのだが、丈夫と言われているポトスを始め、満足に育てたことがない。
 いま枯れずに残っている鉢は、同じく9年前にいただいたシダと、2年前の長男の結婚式の折、両親への感謝として貰ったサトイモ科のアンスリューム。植物を育てるのは子供同様、本当に難しい。

2014年6月9日月曜日

藤の花120%

 近隣の百合が原公園にある藤の花が満開らしいことを公式ブログで知った。このところはっきりしない空模様が続いていたが、午後から陽がさしてきたので、妻と出かけた。

 2〜3年おきには観に行っているが、今年は長男のお嫁さんを案内して、まだ3分咲きの時期から偵察していた。お嫁さんは仕事の都合で来れなかったが、写真のように120%の咲き具合。つまりは、先週前半のバカ陽気で、やや盛りを過ぎている花もあったりした。


 しかし、全体としては見事な咲きっぷりである。ついでに他の花壇も観て回ったが、紅花トチノキも満開だった。
 ライラックは終わって、ユリやバラは開花準備中。あちこち歩きまわって妻は「足が痛い」などと嘆いていたが、近ごろ運動を怠らない私は、全くの元気。基礎体力は増している感じ。

2014年6月6日金曜日

カモミールで化粧水

 家庭菜園で栽培した無農薬カモミールを使った自家製カモミールがなくなったので、作りなおした。作り方(レシピ)は過去ブログにも記載してあるが、再掲すると以下の通り。

・乾燥カモミール:大さじ2
・乾燥ミント:大さじ1
・水:大さじ4(60cc)
・果実酒用35度焼酎:大さじ8(120cc)


 ハーブティとして飲むカモミールは収穫後1年以内のものを、化粧水に使うカモミールはそれ以前の古いものを使っているが、ストックがかなりあるので、今回は少し多めに使った。
 全体を鍋で沸騰させ、蓋をして5分ほどおいて瓶に移す。(蓋をしないと、蒸発して水分が減ってしまう)
 カモミール化粧水の利点は、値段が安くて肌に安全であることのほか、シミに抜群の効果があること。50代から老人性のシミやホクロに悩まされていて、かなり大型のものが左右の頬に多数発生。時に髪の毛の中や腹部にまで及び、その都度皮膚科に通って除去してもらっていた。
 ネットでカモミールが皮膚病に効果があることを知り、試しに作ってみたら、ひどいシミやホクロはでなくなり、仮に発生しても集中的に塗ると、自然に症状は治まった。完全にツルツルの肌には戻らないが、以来皮膚科とは縁遠くなった。

 同じ悩みの方、ぜひお試しを。(私の場合、カブレ等の障害は一切ありません)カモミールは買うと高いので、まず自分で育てることをお勧めします。宿根草で、放っておいても、どんどん増えます。

2014年6月5日木曜日

チカチカで交流

 6月2度目のチカチカパフォーマンスに参加。前回もふれたが、広場の空き枠や私自身のスケジュール、そして公的イベント開催等の関係で、しばらくチカチカパフォーマンスには出られなくなるかもしれない。
 先のことは分からないが、現時点では第6期ラストの参加になる可能性もなくはない。

 数えてみたら、第6期開始4月からの参加がちょうど10回目。2枠連続エントリーが2度あるので、累計枠としては12回となる。
 今期から2年間オーディション免除の特別枠活動者認定を受けたこともあり、認定の基準のひとつだった「1期半年間で10枠以上の活動」を、かなり意識していた。先のような事情から、今期は活動自体が普段通りにできなくなりそうだったので、自ら課したノルマをクリアでき、まずは一安心である。
(特別枠活動者に事務局からのノルマはなく、あくまで自主的な判断である)
 この日の会場も北4条広場で、共演も小樽のギタリスト、浜田隆史さん。浜田さんの精力的な活動には頭がさがるが、私自身は健康面の事情もあって、あくまでマイペース的活動である。
 先着の浜田さんからステージが始まったが、この日は琴似パトスで知り合ったギタリストの伊藤博一さんが来てくれることになっていた。
 出かける直前に伊藤さんのツイートで午後がオフであることを知り、「どこかで路上ライブでもやってないかな…」のツブヤキに、素早く返信告知したもの。全くの偶然だが、縁ある方とは不思議にどこかでつながっているものだ。

 同じギタリスト同士ということで、ステージ終了後に浜田さんに紹介。その後ずっと2人のステージにおつきあいいただき、CDまで買ってくださった。通りの風となって歌い続けるのも悪くはないが、ずっと聴いてくれる方がいると、やはり気持ちの入り方が違う。
 曲ごとにちょっとしたやり取りも互いにあったりし、非常に楽しい時間を過ごせた。ありがとうございます。


 第1ステージは前回に引き続き、「世界の歌」を切り口に、14時35分から30分で9曲を歌った。

「ろくでなし」「ドミノ」「花のささやき(初披露)」「帰れソレントへ」「エーデルワイス」「ベサメ・ムーチョ」「夕凪ワルツ(オリジナル作詞)」「ケ・セラ・セラ」「知りたくないの(アンコール)」

 内訳は前回に似ていて、1〜2曲目がシャンソン(フランス)3〜4曲目がカンツォーネ(イタリア)5曲目がオーストリア、6曲目がラテン(メキシコ)7曲目がルーマニア、8〜9曲目がアメリカである。
 いつもより1曲多いのは、共演の浜田さんのご好意によるもの。終了間際に聴き手がけっこう集まってくれたので、もう1曲どうぞ、との合図をいただいた。

 実は浜田さんの直前ステージでも似た雰囲気になり、私のリクエストで浜田さんオリジナルの「スープカレー」をアンコールとして弾いていただいた。そのお返しのような感じである。2人以外に共演がいないので、こんな気ままも時に許される。
 集客はまずまずだったが、シャンソン2曲の評価が高く、カンツォーネはやや苦戦した印象。「エーデルワイス」で盛り返し、前回に続き、「夕凪ワルツ」での集まりがよかった。「半分オリジナル」という位置づけだが、実に不思議な曲である。
 その後あれこれあって、15時30分から第2ステージ開始。前回同様、「昭和歌謡系」を切り口に、25分で8曲を歌った。

「カサブランカ・ダンディ(初披露)」「パープルタウン」「そっとおやすみ」「どうにもとまらない」「人形の家」「男と女のお話」「抱きしめて(オリジナル)」「また逢う日まで」

 前回、第2ステージでの反応がいまひとつだったので、慎重に選曲したつもりだったが、手応えを感じたのは3曲目あたりまで。以降はもっぱら浜田さんと伊藤さんに向かって歌う形となったが、「音楽を通した交流」という一点では、非常に意義あるものだった。

 特筆すべきは、1曲目の「カサブランカ・ダンディ」。2日間しか練習してなかったが、うまく歌えた。通りの途中で立ち止まる人がかなりいた。この曲は自分に合っていると思う。「時の過ぎゆくままに」同様、エースに育つ可能性を秘めている。

2014年6月4日水曜日

再びアリメツを処方

 大腸ガンを患って以来、脂肪分の過剰摂取には日々気を配っていて、肉は脂肪分の少ない鶏肉が中心。油脂分の多いインスタントラーメンは控えめにし、食べても麺はゆでこぼす。
朝食のパンに必ず塗っていたマーガリンもやめて、入院時の朝食に出た蜂蜜を代替品として塗っている。血糖値の上昇が怖いが、さほどの量ではないし、そもそも現状の問題点はガンの再発予防である。
 その蜂蜜、1Kg入り498円というバーゲン品をトライアルで買っているが、4ヶ月使って残りが少なくなった。小分けしていたのをやめて、容器から直接使うようにしたところ、今朝になって容器の取り出し口に多数のアリが群がっている。どうやら口の締りが甘かったらしい。

 建築後15年も経つと、基礎土台の隙間からアリが侵入してくるようになる。特に気温の上昇するこの時期が要注意。
 あまりの多さに昨年の同時期に、ネットで評判の「アリメツ」という薬を試したところ、これがよく効く。出始めに集中的に使うことにより、ほぼ撃退できていた。


 季節が巡って、また別のアリの群れが発生したようで、鳥や虫の襲来は周囲を自然に囲まれた地域に暮らす宿命のようなもの。今年は台所で一度、浴室ドア付近で一度、すでにアリメツを使用していて、いったんは収束していた。
 蜂蜜を置いてあった台所は2度目の襲来ということになるが、アリメツの説明書にもあるように、巣に残っていたアリの卵が、このところのバカ陽気でいっせいに孵化した可能性が高い。

 すぐに蜂蜜を撤去し、置いてあった場所にアリメツを直接垂らす。専用容器も添付されているが、アリに警戒されやすい。床ならガムテープを貼った上か、ステンレスやタイルなら、直接垂らすのが最も効き目がある。
 しばしして、どっとアリが群がってきた。実害のあった場所にはアリが仲間に情報を伝達しているので、同じ場所にただちに薬を置くのが、これまた最も効果的なのだ。
 蜂蜜はいったん冷蔵庫にしまったが、低温だと硬化して扱いにくい。しばし考え、容器そのものをヒモでしばり、クリップで止めて高所から吊るすことにした。ヒモを伝ってアリがやってくる可能性もゼロではないが、現時点ではアリメツのほうにご執心で、気配はない。
(その後、使い切るまでアリの襲撃はナシ)

 アリメツに群がるアリの写真も載せたいが、あまりに醜悪で今回もパス。アリメツはドラッグストアやアマゾンで買えます。

2014年6月2日月曜日

なぜか洋楽が受けた

 6月最初のチカチカパフォーマンスに参加。このところ続けざまだが、今月中旬以降の割当て枠が少なく、さらには来月中旬から9月までチカホ等を会場にして、「札幌国際芸術祭 2014」なる大きなイベントが開催されるとか。
 その間のチカチカパフォーマンスはできなくなりそうで、代替会場も現段階では未定。枠に余裕のあるいまのうちに、せいぜい演っておこうというのだ。
 この日も共演は小樽のギタリスト、浜田隆史さん。いつものように私の第1ステージは14時半からで、「世界の歌」を切り口に、25分で以下の8曲を歌う。

「サンタルチア」「ナポリは恋人」「愛の讃歌」「オー・シャンゼリゼ」「End Of The World(初披露)」「End Of The World(オリジナル訳詞)」「夕凪ワルツ(オリジナル作詞)」「Godfather 愛のテーマ」


 1〜2曲目がカンツォーネ(イタリア)、3〜4曲目がシャンソン(フランス)、5〜6曲目とラストがアメリカ、7曲目がルーマニアという内訳で、徹底して洋楽で攻めた。

 普段は手応えが弱いジャンルなので、あまり期待はしてなかったが、「愛の賛歌」で立ち止まる人が続出。そのままじわじわと増え続け、「夕凪ワルツ」でピークに達した。この構成でこれほどの反応があるとは、オドロキ。なにごとも決めつけは禁物で、まさにやってみるまで分からない。

「End Of The World」は共演の浜田隆史さんが先日、チカホで弾いていた曲。すごくいい感じだったので、自分も演ってみたくなった。得意のオリジナル訳詞をまず作ったが、韻を踏んだ美しい歌詞が捨て難く、英語版も同時に歌うことに。居合わせた浜田さんにも気に入っていただけた。
 予想外の反応に気をよくし、さぞや昭和歌謡系でも…、と勇んで第2ステージに臨んだ。15時半から25分で7曲を歌う。

「ジョニィへの伝言」「真夏の出来事」「ウナ・セラ・ディ東京」「ハナミズキ」「ラヴ・イズ・オーヴァー」「誰も知らない夜(オリジナル)」「どうにもとまらない」

 期待に反し、立ち止まる人はほとんどいない。後半の昭和歌謡が受けた前回とは、全く逆転した現象だった。これがストリートライブの不可思議で、不確かな部分である。
 喉の調子は悪くなかったので、あまり気にせず、いつものように風になって淡々と歌い紡ぐ。あとで思ったが、曲目がちょっと地味だったかもしれない。

 ラストの「どうにもとまらない」で数人が集まってくれたが、やや遅かりし…、といった感。共演の浜田さんが気配を察して、(延長して歌っていいですよ)とのサインを出してくれたが、この日も外はかなり暑く、夏日突破の28.7度。用心して久々に汗止めとしてのバンダナを巻いたほどで、体力面を考慮し、ここで打ち切りとした。
 月曜にしては売上げはまずまずで、思いがけず洋楽が受けたということで、この日の収穫としたい。