揺れが激しく、歯根と骨の接合部が半分溶けかけている歯3本は、もはや治療不可能。昨年末から今年にかけて痛みも伴っているので、早急に抜くという結論である。
部位はすべて上の奥歯。前歯は少し虫歯がある程度で、比較的まともな状態。この歯に部分入れ歯を3点支持させる方法をとる。
手始めに右上の2本を明後日抜き、歯茎を縫合して1週間後に抜糸。ただちに歯型をとり、入れ歯の作成にとりかかる。反対側の左上にも抜くべき歯が残っているが、痛みは小康状態で、現状で噛めるのは左側のみ。ぎりぎりまでこの歯は残す。
これを抜く前提で入れ歯を作り、出来上がったその日に歯を抜き、ただちにセット調整するという綱渡り方式だ。
右5本と左3本の入れ歯は分離させずに一体化するという。前歯の裏側に連結用の金属がぐるりと配置される仕組みだ。
歌が今後も普通に歌えるのかちょっと心配だったが、右上犬歯を抜いたあとに、すでにチカチカパフォーマンスで一度歌っている。前歯はそのまま残るので、ひとまず問題ないと思う。
下の歯は上に比べるとかなり健常だが、右奥2本が歯根だけの状態。こちらも何とかしなくてはいけないが、上の歯のメドがついてから考える。今年は大腸ガンの経過検査と並行し、歯にも大幅な手入れが必要のようで、そういう年回りなのだろう。
スーパーデリカ部勤務の妻は、早朝5時に起きて6時から恵方巻き作り。15時半に電話があり、疲労困憊で歩く気力もなく、車で迎えに来て欲しいと。
妻も私も今年は65歳で、いよいよ前期高齢者の仲間入りである。ヤセ我慢もほどほどに、我が身の老化と正面から向き合い、上手につきあっていかねばならない。人生のソフトランディング、なかなかすんなりとは運ばない。