2014年2月6日木曜日

ストリートライブ専用椅子

 1年近く前にストリートライブ専用の携帯式椅子を作り、何度か使ったことがある。座って歌った場合の反応はまずまずだったが、ギターが弾きづらく、声も出しにくいスタイルをあえて続ける強い理由が見当たらず、いつしか使わなくなっていた。

 そのスタイルを復活してみようと、ふと思い立つ。今後チカチカパフォーマンスの比重が増せば、ライブごとの気分転換が大きな比重をしめてくるのは目に見えている。楽曲やジャンルに変化を加える以外に、衣装や歌う姿勢のバリエーションも重要な要素になってくるのではないか?


 さっそく既存の椅子を引っ張りだし、改良を試みる。ギターが弾きにくくなる理由のひとつが、コードを押さえる左手が窮屈であること。いろいろ試した結果、要は椅子を限界まで高くしてやれば立って弾くスタイルに近づき、弾きやすくなることが分かった。
 現状で54センチあった高さを、59センチに変更。一般的な椅子の高さが40センチ前後なので、相当高い。これだけ高いと足は組めず、ギターは立って歌うのと同様に、ストラップで吊るして弾くことになる。

 高くするとギターは弾きやすく、声も出やすくなるが、安定性は悪くなる。そこで、底部の構造をより頑丈にした。これまで安定性を考慮して底部と座面に45度の角度をつけていたのをやめ、座面サイズを大きくして底部と並行にする。
 結果として全面的な作り直しとなってしまったが、完成してさっそく歌ってみると、実に安定していて歌いやすく、弾きやすい。
 最初はこれまで通り、反時計回りに45度ひねって座っていたが、試しにマイクと直角にしてみると、どちらでも大差ない。座面の角が邪魔にならないその分、素直なこちらのスタイルが有利か。

 ふと気づくと、延々1時間以上も座って歌い続けていた。近いうちに実戦で試したいが、気分転換としては絶好のアイテムになりそうな予感。
 椅子の仕様は以下の通り。

・重量:1260g
・高さ:590
・底部寸法:90×240
・座面寸法:145×235(t12OSB合板使用)