2014年2月27日木曜日

トラブル連発のチカチカ

 早朝からのCTスキャンによる大腸ガン転移検査と確定申告書の提出を終えたあと、少し休んで軽めのリハをやり、ただちに会場へと向かった。定時に始めるべく、前回同様早めに家を出て、都心にもかなり早く着いたが、あいにくいつも停める格安駐車場が満車である。
 次なる候補の駐車場を順に回るが、この日に限ってどの駐車場も満車。時間はどんどん経過し、開始時間が迫ってきた。1時間200円の駐車場はあきらめ、270円の駐車場にようやく空きを見つける。これが最初の予期せぬトラブルだった。

 小走りに事務局に向かい、到着が14時。手早く手続きを済ませ、会場で設営を始めたが、途中で床の上に丸いシミを見つける。(何だろう?)と不思議に思って確かめると、何と血である。
(誰がこんな場所に…)と一瞬思ったが、よく考えると周囲には自分しかいない。あわてて見まわすと、右手小指がざっくりと割れ、血が滴っていた。これがこの日2度目の予期せぬトラブル。
 あまりに急いで機材を組んだため、どこかに引っ掛けてしまったようだが、痛みの自覚は全くない。しかし、血は止まらないので、テッシュと機材補修用のビニルテープをきつく巻いて応急処置。床の汚れも水とテッシュでていねいに拭きとった。


 設営終了後、ただちに歌い始めた。時計はすでに14時20分近く。完全に出遅れている。動揺が歌に出ないよう自分を落ち着かせたが、普段のペースとは言いがたい。出だしの数曲は調子が悪く、気の動転がやはり歌に現れてしまったかもしれない。
 この日は先日作りなおしたストリート専用の小型椅子を持参し、久しぶりに試すつもりでいた。姿勢が低いので通りから見下げる感じになり、人が集まりやすのでは…?と期待したが、結果として集客に大きな変化はなかった。
 第1ステージではいつものように昭和歌謡系の曲を中心に、およそ30分で10曲を歌う。

「サボテンの花」「空港」「恋のしずく」「白い想い出」「赤いスイートピー」「年下の男の子」「男と女のお話」「抱きしめて(オリジナル)」「グッドナイト・ベイビー」「熱き心に」


 この日は前日よりもさらに集客は悪かったように思う。私の主たる聴き手である中年女性の姿が通りに少ない。年度末にさしかかり、新生活にむかう子供や夫の諸準備に忙しいのでは?と、帰宅後に妻が語っていたが、当たっていたかもしれない。
 そう考えると確かに、都心の駐車場が極端に混んでいた事情とも合致する。人の動きとは、何とも難しいものである。

 とはいいつつも、「赤いスイートピー」「男と女のお話」「グッドナイト・ベイビー」「熱き心に」などの得意曲では、かなりの人が立ち止まってくれて、売上げもそれなり。季節に応じたこの種の得意曲を、今後も少しずつ探りながら増やすことだ。
 共演の弥勒さんのステージをはさんで、15時30分くらいから第2ステージ開始。フォークを中心に、8曲を今度は立って歌った。

「サボテンの花」「サルビアの花」「なごり雪」「風来坊」「少しは私に愛を下さい」「サクラ咲く(オリジナル)」「さくら(直太朗)」「東へ西へ」

 集客は前半よりもさらに減り、反応があったのは「なごり雪」「東へ西へ」の2曲くらい。睡眠不足のせいか喉の調子がいまひとつで、応急処置した右手小指が気になって、細かいアルペジオにも微妙な食い違いを感じていた。こんな日は無理に引っ張らないことだ。
 終了後に集計してみたら、売上げは1ステージのみだった前日とほぼ同じ。トラブル続きの割にマシな結果ではないかと、前向きに考えることにしよう。