2013年12月10日火曜日

禁欲的療養生活

 手術から5日、退院から3日経ったが、大腸内部の縫合部が大きかったこともあり、術後2週間は入院時に近い療養生活を強いられている。いま、そのまっただ中だ。
 食事や運動、生活全般に厳しい制限があり、もし守らなければ患部の再出血→再手術という、最悪のシナリオになる。それだけは避けたい。
 要点を箇条書きにしてみる。

《禁止された食品等》
・アルコール、珈琲、濃いお茶
・辛いもの(カラシ、わさび、唐辛子)
・脂っこいもの(フライ、天ぷら、ラーメン、即席麺)
・繊維質の多い野菜類(ゴボウ、山菜、タケノコ、レンコン、きのこ)
・海藻全般(わかめ、昆布、ひじき)
・生野菜、漬物、刺身等の生もの

 腸の負担となる「刺激物」「消化の悪いもの」が基準。具体的な指示はなかったが、ソバ、こんにゃく、油揚げ、納豆、貝類(牡蠣はOK)なども避けたほうが無難だろう。


《禁止された運動・生活等》
・すべての運動
・散歩、自転車
・長距離の車運転
・雪かき
・重い物を持ち上げる動作(布団の上げ下ろし等)
 腹筋に負担がかかる行為は縫合部断裂につながる恐れがあり、全て不可、という基準である。過去の症例では、要注意期間中に自転車に乗り、縫合部が切れて再手術となった例があるという。怖い話だ。
 イメージとしては、ギックリ腰になった際の生活にかなり近い。階段の昇り降りも最低限にするよう言われたので、家の中でも用事をまとめておき、階移動を少なくするよう心がけている。

 私の担当だった布団の上げ下ろしは妻に代行してもらうとして、心配なのは雪かき。腰痛もちの妻は、普段は雪かきをしない。今年の札幌は少雪で助かっているが、万一大雪となった場合、ギックリ腰のひどい時のように、妻に代わってもらうしかない。


 そんなわけで、日々の食事もまるで修行僧のようにストイックなもの。アルコールや珈琲のない生活も、いざやってみると慣れるものだが、毎食が消化のよいものばかりで、すぐに空腹となってしまう。
 手術前と術後とで、体重が2.4Kgも減ってしまい、結婚後数十年の最低値50.8Kgを記録した。食べる量を増やし、体重増に努めたい。

 術後と決めていたクリスマスの飾り付けを今年も無事に行った。いつもは1階ゲタ箱の上に飾る籐製ツリーを、今年は気分を変えて2階カウンター上に置いた。ささやかな祭り事だが、こんなことが生きている喜びなのかなと、しみじみ思う。