手こずった元凶は、パーゴラの一部に腐食を発見したこと。2本だけだったので、腐食部分を切り捨て、手頃な材料で継ぎ足し処理して凌いだ。これがなかりの手間。おそらくあと数年で全交換になりそうで、あくまでツナギ処理である。
洗濯ハンガーを吊るすステンレスヒートンも10個取付け、腐った木材をゴミ袋に入れてようやく全部が終わった。柱と梁に関しては新品にしたので、あと10年は持つはず。
ツイッターで芥川賞作家の辻仁成氏を密かにフォローしているが、昨日未明のツイートに「喉を傷めて風邪の初期症状」とあったので、いつも自分がやっているショウガ湯のことを返信ツイートで知らせてあげた。
フォロワーが3万人もいる超有名人なので、返信など全く期待してなかったが、何と数時間で「ご丁寧にありがとうございます! ためしてみます」とていねいな返信が届いて驚いた。
辻仁成氏は作家であり、音楽家でもある。エコーズというバンドを組んでいて、まだ小説を書いていない頃、オールナイトニッポンのDJをやっていた。深夜3時~5時という時間帯だったが、欠かさず聞いていた。
1987年から2年間で、私が脱サラして5年目。人生に対して非常に前向きで真面目なところに共感し、ずっとファンだった。
作家になってからも、初期の作品はだいたい読んでいる。DJをやっていた頃と同じ世界観が行間に展開されていて、一番好きなのは「白仏」。「好きな作家は?」と問われたら、女性なら川上弘美、男性なら辻仁成と迷わず答えるだろう。
その辻仁成氏とまさかこんな形で糸がつながるとは、人生捨てたものじゃない。些細なことにもこうして素早く応対してくれる。誠実な人なんだな、と思う。しかもちっとも偉ぶっていない。これぞホンモノである。
最近の作品は読んでいないので、久しぶりに読んでみようかと思う。そんな気になった。