2011年10月22日土曜日

お湯先焼酎

 晩酌にときどき焼酎を飲む。最初に発泡酒350mlをまず飲み、次に飲む酒が日本酒、ワイン、焼酎などを少量。同じ種類の酒ばかりでなく、いろいろ味わうのが人生楽しくてよろしい。
 以前はいいちこの25度を飲んでいたが、価格が少し高め。最近はもっぱらCGCの麦焼酎1800mlの紙パックである。

 息子が宮崎に転勤になってからは、南九州の特産品である芋焼酎を土産にもってくるようになり、正月にもらった霧島900mlを最近ようやく空けたばかり。麦焼酎の在庫もあり、年に飲む量はそう多くない。
 夏に帰省した折にも、「古秘」という本格薩摩焼酎を土産にもらった。こちらはまだ手つかずだが、いずれゆっくり楽しませてもらう。


 先日の九州旅行の折、初日に息子が連れて行ってくれた料理屋で、生ビールのあとに焼酎を飲もうかという話になった。
 霧島のオンザロックにしようかお湯割りにしようか迷ったが、地元ではメジャーのオンザロックはあいにく飲み慣れていない。普段通りのお湯割りを頼んだが、このときお店の人がお湯を先に注げ、と教えてくれた。

 いつも自宅では焼酎を先に入れ、あとから熱い湯を注いでいた。しかし、それは正しい飲み方ではないと地元の人は言う。素直に従ったが、後日ネットで調べてみたら、確かにそれらしき記載はあった。
 どうやら焼酎とお湯の比重の違いが根拠らしく、お湯を先にすることで、かき混ぜなくても自然対流で均一化されるとか。まあ、箸かマドラーでかき混ぜてしまえば同じことだが、覚えていて損はない。
 同じ店で刺身の盛り合わせを頼んでみたが、魚介類は北が最高と思っていたので、さほど期待してなかった。しかし、鯛、カツオ、サバなど南の代表的な魚が並んでいて、美味しさと新鮮度では全くひけをとらない。
 土佐のカツオもうまかったが、妻が大好物のサバがたいへん美味かったらしい。私は鯖アレルギーなので食べてないが、お店の人に「もしかして関サバ(大分産のブランド鯖)ですか?」と尋ねたら、いえ、関サバは高級品で手に入りにくいのです。これはサイシュウ島サバなんですよ、とのことだった。
 サイシュウ島?といぶかったが、つまりは韓国の済州島(チェジュ島)のことだ。九州と韓国は地理的に非常に近く、水産物も簡単に手に入るらしい。

「こんなに美味しいサバは初めて」と妻は目を細めていた。食べるに夢中で、写真は取り忘れた。残念。
 こちらもあとで調べたら、済州島産サバは隠れた名産品らしい。特に秋サバは絶品とか。北にゆけば北の、南に行ったなら南の旬の物を食すべし。