2011年10月1日土曜日

突出最高齢

 札幌駅前通地下歩行空間で実施中の「チカチカパフォーマンス」の第1回打合せに出向いた際、他の13組のパフォーマーと初めて顔を合わせた。私を除いて、みな一様に若く、多くは20~30代といったところ。
「一切の事務処理はネットで」という条件があるせいなのか、あるいは通りすがりの人々を対象にパフォーマンスをやろうとすると、若くないとやれないということなのか、その理由は定かではない。
 最も近いと思われる方でもせいぜい40代前半。隣に座った30代くらいの唯一音楽関連の方と言葉を交わしたが、「かなり長い間活動をやっておられるようで…」と言われてしまった。その通り、長く弾き語りにしがみついていることは間違いない。

 7月末に参加した「ALIVEミュージックフェスティバル」でも同じ傾向を感じた。いまやどのような音楽イベントに参加しても、突出した最高齢者。以前は自己紹介で年齢をいつも言い添えていたが、「ALIVEミュージックフェスティバル」では審査員にたいそう驚かれ、それがまるで同情を買う行為のように思われたふしがある。
 以来、下手に年齢を言うとマイナスに働きかねないと悟り、自己紹介の場面では問われない限り、年齢は一切口にしないことにした。
 あと10日ほどで62歳になる。自分でも信じがたいが、子供のころは60歳を越えると立派な老人で、まさかこんな年まで生きるとは思ってなかった。「船頭さん」という童謡で確か「今年60のオジイサン…」という歌詞があったはず。どうあがこうが、60を過ぎると立派なジジイである。
 とはいいつつも、相変わらずあがいている。無理に若ぶる気はサラサラなく、単に自分の内なる欲求に従って行動しているだけだが、少なくとも弾き語り活動に限定すれば、すでにアマチュアシンガーに同年代のお仲間はほとんどいなくなった。

 こうなると、(いったい何歳まで弾き語り活動を続けられるか?)が、自分でも最大の関心事である。大した仕事もなく、一緒に遊ぶ孫などいない。自宅は野中の一軒家で、歌う条件にはすこぶる恵まれている。
 実は6月下旬に地域FM放送局の三角山放送局・我が町のエンターテイナーという番組に生出演した際、DJの方から「いくつまで活動を続けたいですか?」といった主旨のことを聞かれた。
 事前の打合せにない質問だったので、その場の勢いで「還暦コンサートを無事に終えたので、次は古希(70歳)コンサートといきますか」などと応えてしまった。あまり自信ないですけどネ、と言い添えた気もする。

 正直いって、いつまでいまのように活動できるのか、自分でも見当がつかない。命がいつまで持つかも含め、神のみぞ知る領域の話だ。せいぜい自己節制に努め、古希コンサートが本当に実現できれば楽しいだろう。あと8年である。