2011年10月11日火曜日

旅の余韻

 札幌から宮崎までの大移動を、わずか3日間のうちに2度もやってしまったので、頭がまだ半分ほど九州に残っているような、不思議な感覚である。

 1500kmもの長距離を乗り換え時間30分を含めて、わずか4時間で移動できてしまう。飛行機という文明利器が使えるのも石油が存在するいまのうちかもしれないが、人類が石油を掘りつくすであろう数十年後の世界では、おそらく飛行船かソーラー飛行機が主力だろうか。現代のような低料金短時間での移動は難しくなる気がする。
 飛行機に乗れるのは一握りの富裕層のみ。庶民が存分に文明の恩恵を受けられる時代に生まれたことを、せいぜい喜びたい。


 旅の余韻が残る頭で考えたが、人間は急に出来上がるものではなく、あるポイントから少しずつ少しずつの積み重ねがあって、いまの自分があるのだな、という実感である。
 問題はそのポイントが各自にあるか否か、あるいは仮にあっても、それが確かなものであるか否か、なのだろう。ポイントにずれがあると、修正にはかなりの難儀が予想される。若い時期に多くの旅をし、たくさんの人と出会って良かった。