2011年10月27日木曜日

時に応じて弾き分ける

 先日のチカチカパフォーマンスを最後まで見届けた妻から「けっこうギターが上手になってきたわね」と、終了後におほめの言葉をいただく。
 いつも言っているように、私にとってのギターは歌の調子をとるための単なる添え物。「ないよりマシ」程度の位置づけに過ぎないが、私の弾き語りにずっと立ち会っている妻からそう言われると、まんざらでもない。

 先日のライブで歌った31曲のうち、ストローク奏法で歌ったのは「サントワマミー」「恋心」「宗谷岬」の3曲だけで、残る28曲は全てアルペジオ奏法で歌っている。
(厳密に書けば、「埴生の宿」「旅愁」で一部ストローク奏法を混ぜた)
「内外の叙情歌を弾き語ります」と宣言していることもあり、ギターは必然的に曲調に合ったアルペジオ奏法が中心になる。
 アルペジオ奏法は小指以外の4本の指で順につまびく弾き方だが、単純そうでけっこう奥が深く、前回のチカチカパフォーマンスでは曲調やフレーズに合わせ、10種類くらいの弾き方を使い分けた。
 7年前に活動を再開した頃にはやってなかった弾き方も最近はかなり増え、それが「けっこう上手くなってきた」と妻に言わしめた所以であろう。

 どの奏法もほぼ独学だが、言われてみて改めてネット検索してみたら、詳しく書かれたサイトを見つけた。ここには目下練習中の3フィンガーをのぞき、合計11パターンのアルペジオが掲載されているが、ほぼ全部マスターしていて、これ以外にもいくつか独自のパターンを持っている。
 つまり、現時点で合計15種類くらいのパターンを時に応じて使い分けていることになる。

 最近では同じ曲の中でも数種類のパターンを使い分けることが少なくない。コード譜には自分しか分からない符号が、あちこちにびっしり書きこんである。
 優れた歌い手弾き手なら、楽譜すら見ずに瞬時のアドリブで自在に弾きわけているのだろう。だが、そんな芸当は私には無理。しかし、少しでも向上しようと、日々努力は怠っていない。