2日たって電話で連絡があったが、症状とボイラの型番を詳しく伝えてあったので、話はスムーズ。ススの詰まるタイプではないので分解掃除は特に必要なく、普段は灯油の臭気がしないことから考え、循環ポンプの寿命が考えられるという。
もっと大きな問題は、メーカーのサンヨーが暖房用灯油ボイラの生産を2年前に打ち切ってしまい、部品の保障があと5年しかないこと。今後、交換部品がなくなってしまう可能性も否定出来ず、循環ポンプの交換にはかなりの費用がかかることもあり、ボイラの全交換もこの際検討しては?と言われた。
さらに話を聞くと、暖房用灯油ボイラのメーカーは撤退が相次ぎ、多くは将来性のある電気暖房に力を入れ始めたとか。灯油ボイラにこだわるなら、今後とも生産を続ける可能性の高いT社かN社がお勧めらしい。
いちおうは建築のプロなので、あくまで業者の情報として聞いたが、いわゆる「オール電化住宅」の流れは、ここまできているということ。「儲からない」「将来性のない」事業を切ってしまうのは、ごくフツーの経済論理だろう。
現在使っている放熱パネルや配管をそのまま活かし、ボイラだけを電気ボイラに交換することも出来る。費用は灯油ボイラの全交換と似たり寄ったりで、灯油の高騰や自然エネルギーの有効利用まで考えると、これからは電気ボイラかな…、と思う。
以前住んでいたマンションでは、設置されていたFFストーブとガス給湯ボイラが、17年も故障知らずで動いてくれ、近隣の住民から、「信じられない」とよく言われた。機器に「当たった」のである。
いま使っている灯油ボイラはひとまず動くし、暖房効率にも大きな変化はない。しかし、10年はひとつの寿命だろうし、減価償却もとうに済んでいる。はてさて、あとどのくらい動いてくれるのか?
「ある日突然動かない」という事態も充分考えられる。20万前後の費用がかかるが、全交換は常に頭に入れておかねば。