「枯葉」「愛の讃歌」などがシャンソンの代表曲だが、そもそもフランスでは「シャンソン=歌」で、「フランス語で歌われる歌はすべてシャンソン」ということになるらしい。
しかし、その定義からすると、私が日本語で作った歌はシャンソンでも何でもなくなる。これでは納得できないので、調べを進めた。
「銀座シャンソンうた祭・オフィシャルサイト」というサイトで、興味深い記事を発見する。以下、その要約。
♪シャンソンとは、そもそも「語るように歌う芝居」「主張する詩の朗唱」、歌い手と聞き手が心を一体化するコミュニケーションで、自ら作詞作曲して、楽器を奏でながら歌う13世紀の吟遊詩人がシャンソン歌手の起原。
♪恋、生きる苦しみ、喪失の悲しみ、希望、夢、人間愛…、まさに生きることを模索し、主張する音楽。
読んで、なるほどと納得した。フォークにかなり近いが、自己のアイデンティティをより深く追求しようという方向性があるかもしれない。
先日リストアップしたばかりの「シャンソン系オリジナル」を再検討してみたが、ほぼ上記の定義にハマる。自分の直感に少し自信を持った。今回の選択で間違いないと思う。
「語るように歌う」という視点から、日本のカバー曲でリストアップした数曲も同時に再検証してみたが、より相応しい曲が埋もれていたことに気づく。数曲を追加、入替えした。
「魂の叫びを、自らの声と楽器で語るように歌う」
現段階で、これが私にとってのシャンソンの定義としたい。