枠はすでに完成しているので、今日やったのは引出し2段の造り付けと、それに伴う受枠の加工。こう書くと簡単そうだが、引出しの細工はDIYでもトップクラスの難しさなのだ。
本体と枠の間にわずかなクリアランスをとり、前後にもピタリと収めなくてはならない。0.5ミリ単位の加工精度が必要で、これまで何十もの引出しを作ってきたが、うまく収まるようになったのは、ごく最近である。
DIY難易度は5段階中最高の5。
午後2時過ぎに作業開始し、全部終わったのが午後7時近く。疲れたが、一発で気持ちよく収まった。
さっそくDVDレコーダーなどを所定の位置に置く。引出しは妻専用で、1段が幅380×奥350×深100あって収納力抜群。仕事部屋用の引出しでは、取手をすべてステンレス金物にしたが、今回は予算の都合で木製の丸棒を使った。
引出し右のスペースは、今後棚を作り付けて2段にするかもしれない。
材料はすべて捨てずにとってあった端材である。取手を木製にしたのも、「材料費をゼロに抑える」という意図からの苦肉の策。しかし、デザイン的にはこちらのほうが優れている気がする。
妻はさっそく散逸していた私物を引出しに整理していたが、余裕をもって全部入った。テレビ回りもスッキリときれいに片づいた。
「部屋が片づかないのは、収納が足りないから」という理屈をよく耳にするが、整理整頓で最も肝心なのは、実は物理的空間ではなく、住む人間の意識の問題なのだと私は考えている。
しかし、こうして収納設備を整えると、確かにかなり片づく。やはり最低限の物理的空間は、必要なのかもしれない。