少し前にアマゾンのネット通販で買ってあった柿渋を木部の塗装に試すことにした。
これまで木部塗装には、ドイツ製の自然素材系塗料「プラネットカラー・ウッドコート」を主に使ってきた。塗りやすくて安全だが防腐効果はないため、部分的に木酢液や防腐&防虫効果のある水性樹脂塗料も使った。
昨年の車庫&物置建替え工事で木酢液以外はほぼ使い切り、在庫がない。雪が解けて物置北側の木壁下端が一部カビているのを発見。雪で常に濡れていて、陽も当たらない箇所だ。玄関ドア内側にも同じく薄いカビが発生している。
カビはグラインダーで簡単に取れそうだったが、塗り直しが木酢液だけでは見栄えが悪い。プラネットカラーを買い直せばよいが、大規模な塗装は当分なく、調べるうちに日本古来の天然素材である柿渋を初めて試す気になった。
木部の塗料や染料として使え、安全無害。欠点である臭いを処理した品を見つけ、価格は500mlで1,091円と手頃。2本買うと2千円以上となって、送料450円はかからない。
色はプラネットカラーで常用しているマホガニーとほぼ同じで、補修にも充分使えそうだった。
「ターナー 無臭柿渋 500ml」アマゾン
まずグラインダーでカビを取り除き、続いて柿渋を刷毛で塗った。粘りが全くなく、非常に塗りやすい。取説には「水で2倍に希釈して塗る」とあったが、今回は補修で色をあわせる必要があり、原液のまま塗った。
1回塗ったあと、ウエスで軽く拭き取って2度目を塗る。数日で色が濃くなるらしく、このまま様子を見ることにした。刷毛は水洗い可能で、後始末は簡単。
同じ要領で玄関ドア下端も補修した。色はこちらのほうが現時点では馴染んでいる。
取説によれば、原液で1Lあたり10m²塗れるらしい。プラネットカラーが0.75Lで6千円弱。これで15〜20m²塗れる。
コスト的には柿渋がずっと割安で防腐効果もあり、扱いも簡単。木部塗装は今後柿渋が標準になるかもしれない。