2019年10月29日火曜日

情熱の赤を唄う

 1ヶ月ほど前のこと。以前に何度か歌っている地域カフェの責任者から、12月のXmasライブの依頼があった。3ヶ月も先だが、依頼は先着順が大前提。ひとまずスケジュールだけは押さえた。
 数日前に再度の連絡がショートメールであり、今回のタイトルは「トムノ、情熱の赤を唄う」でやって欲しいとの内容。「トムノ」は私の活動時ステージ名であまり意味はなく、後半の「情熱の赤を唄う」がツボである。

 過去にもこのカフェからは、「冬を歌う」「雨を歌う」「クリスマスと愛の唄」等々、時期に応じていろいろなテーマが宿題のように事務局から提案された経緯がある。
 今回は見た瞬間、(難しい…)と感じた。ひとまず了解の返信をし、続けて「選曲はどのようにしましょうか?」と聞いた。「赤」をベースにするのか、「情熱」を中心にするのか、はたまた両方をキーにするのか判断がつかない。

 しばしして再度の連絡があり、曲のタイトルが10曲分2通に渡って列記されている。
赤いスイトピー」「真っ赤な太陽」「サルビアの花」等々、一部の例外を除いてタイトルか歌詞に「赤」が含まれ、同時に大半がラブソングの位置づけだった。つまり「情熱」=「愛」ということだ。
「他は菊地さんの選曲で」と添えてあり、多少の調整は許されるらしい。
 ライブは前後半40分で計80分。それぞれ11〜12曲をいつも歌っている。連絡分で前半分はほぼ足りているが、前回歌っている曲やテーマに沿わない曲を除外すると、残ったのは7曲。4〜5曲を新たに追加する必要があった。
 試しに電子譜面搭載の全922曲から「赤」をキーワードにして歌詞検索をかけてみると、実に78曲がヒットした。予想を超える多さに驚く。

 ここから事務局からの選曲基準に合わせて16曲を絞り込み、ジャンルや曲調のバランス、得手不得手などの要素から、最終的に「赤い花白い花」「赤ちょうちん」「さくらんぼの実る頃」等の5曲を選び、残りは予備曲とした。
 事務局提案の7曲と合わせて計12曲となり、前半分としては充分な数だった。

 風邪の症状が完全に抜けず、曲順を決めて実際に歌うのはこれから。今後歌いこむ中で、曲の差し替えは充分にあり得る。
 現段階では外れている「ブルーシャトー」や「硝子のジョニー」は、このまま眠らせるには惜しい曲だが…。