2016年6月7日火曜日

共存共演

 6月最初のチカチカパフォーマンスに参加。中旬に2つの依頼型ライブを控えていて、上旬はよさこいソーランで街全体が騒がしく、歌う気分ではない。広場の割当て枠も飛び飛びで、思うようにスケジュールを組めないが、この日だけは調整がうまくいった。
 前回よりもさらに30分早い11時20分に家を出る。都心で買物があったので、早めに始めて早めに終わらせようという目論見だったが、事務局に行くとすでに他のパフォーマーが会場入りしていた。

 12時25分に広場に到着。ちょうど最初のパフォーマンスが終わるころで、わずか15分後の12時40分から第1ステージ開始となる。これほど効率がよいのも珍しい。
 およそ30分で8曲を歌った。

「ろくでなし」「わかっているよ」「わかって下さい」「別れの朝」「夢の途中」「夜霧よ今夜も有難う」「夜明けのスキャット」「ビリーヴ」
 早いと思っていた前回よりもさらに30分開始時間が早く、世間は昼休みのまっただ中。人の動きは全く読めなかったが、あまりあれこれ考えずに、「わ」から始まる曲の前後を自由に歌う。
 外の陽気がいいせいか、はたまた昼休み中ということもあってか、地下通りを歩く人の姿は少ない。2曲目くらいから立ち止まってくれた若い男性が、ずっと最後まで聴いてくれた他は、関心を示す人はごくわずかだった。
(この若い男性、どこか見覚えがあると思ったら、以前にCDを買ってくれた方で、偶然通りかかったそう)

 直前のジャグリング・パフォーマーも集客には苦戦していたが、暑くも寒くもなく、外でも過ごしやすい昼休みの時間帯というのは、地下通りにはある種の「鬼門」なのかもしれない。


 昼食中に他の2組のパフォーマーも次々と広場に現れる。タイムロスを少なくするべく、都心での買物は待ち時間のうちに手早く済ませた。
 1時間25分の待ち時間ののち、14時35分から第2ステージを始める。およそ25分で8曲を歌った。

「涙そうそう」「恋の町札幌」「赤い花白い花」「ビリーヴ」「空も飛べるはず」「君をのせて」「時代」「また逢う日まで」
 前半は来週から始まる依頼型ライブの予定曲を適当に見繕って歌う。いわば予行演習のような位置づけだった。
 開始前に作品系パフォーマーのスタチュー(人間彫像)担当者と打合せた。前回は互いの干渉を避けてステージを南に2ブロック移したが、今回は相乗効果をねらっていつもどおりの位置で歌うことにする。
 開始時には北隣で人間彫像のパフォーマンスがすでに演技中だったが、冒頭で広場全体でパフォーマンスが繰り広げられていることを集まっている人にアピール。
「人間彫像をご覧になりながら、30分間歌もお楽しみください」と案内してから始めた。

 初の試みだったが、これがなかなかうまく運んだ。人間彫像は音や光を全く出さず、フリーズして銅像になり切るパフォーマンスなので、歌そのものの邪魔にはならない。
 人間彫像に集まった人が、そのまま歌も聴いてくれる、という願ってもない展開。常時10人を越す人がその場にいて、ある人は人間彫像と記念写真、ある人は歌に拍手、というお祭り広場的様相となった。
 集まった人の様子から判断し、途中で路線をキッズメニューに変更。なぜかリクエストは出なかったが、手応え自体は抜群で、売上げも含めて満足できるステージだった。
 今回の試みは全くジャンルの異なるパフォーマーとのコラボレーションに近いものだったが、工夫次第では同時間帯での共存も充分可能だと分かった。