2016年6月28日火曜日

天国と地獄が交差

 6月2度目のチカチカパフォーマンスに参加。今回は前半枠だけのエントリーで、オニギリ持参で正午少し前に家をでる。
 すっきり晴れて気温も上昇。緑濃いガード下の遊歩道を歩くと、汗ばむほどだ。あとで調べたら、26.6度の夏日を記録していた。

 事務局に手続きに行くと、共演パフォーマー2組はまだ誰も来ていないという。騒音計と看板2つを抱えて地下通りへと移動。素早く機材を設営し、珍しく一番手で13時10分から始めた。
 およそ30分で10曲を歌う。(※はリクエスト)

「時をかける少女」「ドミノ」「時の流れに身をまかせ」「Too far away」「時の過ぎゆくままに」「長崎は今日も雨だった」「どうにもとまらない」「どうぞこのまま」「恋※」「想い出がいっぱい※」
 6月上旬の同じ午後の早い時間帯では、まるでノレンに腕押しの反応だった。今回も過度な期待はせず、「時をかける少女」をキーワードに、リスト前後の曲を適当に見繕って歌う。
 予想通り、3曲目までは全く手応えがない。腹をくくって歌い進んでいたら、4曲目くらいからチラホラ立ち止まる人が現れる。そうするうち、顔見知りの常連客がやってきて、「外は暑いですよ〜」などと声をかけてきた。


 目に止まった「どうにもとまらない」をしばらくぶりに歌い始めたら、通りのあちこちからザワザワと人が集まってくる気配がする。曲間で目を上げたら、あっという間に15名ほどに達していた。終わると盛大な拍手。いったい何が起こったのか…?
 ステージはすでに終盤に差し掛かっていたが、ここからお客さんと会話のキャッチボールをしつつ、歌い進む。曲間にまで拍手をもらい、リクエストも出た。CDも2枚売れて、予想をくつがえす盛況。全く何が幸いするか分からない。

 その後、やや遅れてやってきた共演のパフォーマーにステージを譲ったが、こちらも盛況だった。
 記録によると、13〜14時あたりに外気温がピークを迎えている。暑い屋外よりも涼しい地下通りへ…、と人が流れたのかもしれない。
 40分の待ち時間をはさみ、14時20分から第2ステージ開始。およそ25分で8曲を歌う。

「ありがとう(初披露)」「思い出のグリーングラス」「カントリー・ロード」「君をのせて」「ビリーヴ」「さよならの夏」「オー・シャンゼリゼ」「空も飛べるはず」

 前回、この時間帯は大苦戦した。しかし今回は第1ステージの勢いがある。その再現を期待し、構成も得意のキッズメニューを選択した。
 マイナス要因はないはずだったが、意に反して人は全く寄ってこない。興味を示してリクエスト用紙をじっと眺めても、歌の途中でプイと消えてしまう。これでは声のかけようがない。悪いときのパターンだ。
 最後の「空も飛べるはず」になって、ようやく若い男女が間近で聴いてくれたが、あまりに立ち上がりが遅い。
 外気温の変化が、果たして集客に関わっているのか分からないが、これで2回続けて14時半〜15時の時間帯に大苦戦を強いられた。前回はその後のステージで盛り返し、いい気分で終えられたが、今回はその真逆の生煮え状態で終了。気分としてはスッキリしない。
 実は第2ステージ前に、受けがよかった第1ステージと全く同じ構成でやろうかと、一瞬迷った。リクエスト以外で同じ日に同じ曲は歌わないようにしているので、その原則に従ったが、次回はちょっと考え直してみる。

 天国と地獄の両者が交差するのが路上ライブの摩訶不思議。前回もそして今回も、その両方を垣間見た。