2016年6月27日月曜日

襲撃カラス対策

 この2週間ほどの間、夫婦で繰り返し襲撃され続けているカラスの全貌が明らかになった。
 巣のありかは想像していた通り、自宅北東の曲がり角近くにあるアカシアの木。軽く20メートルはある大木の頂点やや下に、親ガラスが忙しく出入りしているのを妻が発見した。
 場所を確かめに夫婦で車庫の中から覗いていたら、盛んに給餌中の親ガラスとまたまた目があって、まっすぐ襲撃してきた。あわてて家の中に逃げ込んで、ドアを固く閉ざす。

 直接見上げるとたちまち襲ってくるので、2階北側のガラス窓越しに双眼鏡で様子をうかがう。子ガラスは2羽いて、すでに親ガラスと見紛うほど大きく育っている。しかし、巣のそばの枝にじっと止まったままギャアギャア鳴くだけで、親ガラスが運んでいるエサをひたすら待つだけだ。
 大きななりをして、何とも情けない姿である。さしずめニートガラスといったところか。
 いろいろ調べると、子育て中のカラスは巣を見上げただけで、(ヒナを狙っている…)と攻撃を仕掛けてくるらしい。野生の防衛本能だとしても、あまりに猜疑心が強すぎる。

 この地に移り住んで17年、アカシアの木にカラスが営巣したことは一度もなく、毎年この時期にはかかぐわしい白い花が咲くのを、夫婦で楽しみにしてきた。
 開花時期には梢を見上げるのが習慣になっていたが、まさかその行動がカラスに邪推されるとは、夢にも思わなかった。


 ネット情報によれば、巣の近くを通らないのが最善策らしいが、昨日は反対側の南側道路を通って買物に出た帰り、自宅に入る直前に後方から襲われた。こうなると、安全な道はどこにもない。
 低空飛行で降りてきて、両足で後頭部を一撃するのが攻撃の手段らしい。(私は前からもやられたが…)有効なのが傘をさすこと。後頭部がすっぽり隠れ、無理に襲うとカラス自身がダメージを食らうので、その上を通り過ぎるしかなく、実害はないという。

 数日前から妻は、朝のゴミ出し時に晴れていても傘を差して巣の前を通り過ぎるようにした。さすがに今度はギャアギャア騒ぐだけで襲ってこなくなった。
 今日から私も習って、自宅周辺を歩く際は傘を差して歩くことにした。カラスごときに屈するようで情けないが、なりふり構っていられない。
 今日は向かいの家の屋根から、親ガラスと子ガラスとが飛ぶ練習を盛んにやっているのが見えた。親ガラスがまず手本を示し、しばらくためらっていた子ガラスがそれに続くが、満足に飛べすに地面に落下。何とも情けない。
 その後は地面から少しずつ低い枝に飛び移り、ようやく元の巣の位置まで戻って、また動かなくなった。なりがでかいばかりで、まだまだ軟弱なヒヨッコである。これでは飛ぶどころか、自分でエサを得ることも当分叶わないだろう。巣立ちは遠い。
 思い込み被害妄想のアホガラスには、まだしばらく悩まされそうな気配。

 4月上旬に突然芽を出し、その後多数の花を咲かせた不思議な多肉植物「ハオルチア属十二の巻」に、またまた別の新芽が突如出てきた。
 最初の花はすでに枯れ、茎もすでに切り取ってしまったが、またしても新芽とは余程環境がいいのだろう。しばし楽しみたい。