2011年8月5日金曜日

デザインのサジ加減

 北海道にしては珍しく、ムシムシする暑さ。午後イチ番で大事な仕事の打合せが都心であり、車のエアコンをつけたり切ったりしつつ走る。
 最近見つけた駅そばの格安駐車場が満車だったので、2番目の候補に回ってみたら、5台分しかないが、「60分100円」という超お得パーキングが、運良く1台だけ空いていた。

 この駐車場で、不思議な光景を見た。駐車スペースに止まっているボンゴ車の後部ドアが開けられ、たこ焼きかクレープのようなものを売っている。そばではハチマキ姿のお兄さんが客待ち姿。
 つまり、都心で駐停車違反をせず、合法的に屋台商売をやっているのだ。60分100円の駐車料金なら、8時間連続営業しても、経費は800円。札幌駅と札幌ファクトリー(大規模商業施設)の中間地点なので、それなりに客はくるのかもしれない。


 2時間以上もかかったが、難しい打合せは無事に終了。空腹だったので、その足でカエルヤ珈琲店に向かう。駐車場から店に向かう途中、またまた不思議な建物を発見する。
 古い民家を改築した花屋さんだが、設計者のセンスが光るデザインバランスが、ちょっと雨模様の街並みに映えていた。
 まず全体の色構成が実にうまい。モノトーンでまとめた外観に、手前に張り出した木製パーゴラ?の赤茶色と、それと視覚的に直交するツタの緑が効いている。
 2階窓枠にあしらった緑も、すべて計算済みだと思う。外壁の円を取り囲むように配置されたパーゴラの四角。多すぎず、しかし少なすぎることもない。そのサジ加減が絶妙。やりますな。

 カフェならば、思わず入りたくなる店だったが、花にひとまず用はないので、通り過ぎてカエルヤに到着。定番のチリドッグとマイルド珈琲を美味しくいただく。