2011年8月21日日曜日

函館探訪記~前編

 朝8時10分に自宅を車で出発。国道230号をひた走り、中山峠から太平洋岸に抜け、初めて走る噴火湾沿いの道。海の青が美しい。
 途中、4度の休憩をはさみ、265kmを走って14時10分に目的地の函館に着いた。高速ナシで6時間ちょうど。まずまずのペースである。

 社員寮で息子と合流。息子の車に乗り換えて、市内をあちこち散策した。


 函館は夫婦とも40年ほど前に一度訪れたきり。今回は遅い夏期休暇をとり、息子の案内で青春の足跡をたずね歩く、という趣向だ。
 二人とも元気なうちに、できる限り楽しい思い出を作っておきたい。人生は儚く、そして短いのだ。

 トラピスチヌ修道院から啄木小公園、立待岬と、二人とも見損なっていた場所を中心に回る。あらかじめ希望地を連絡してあり、息子がスケジュールをコーディネイトしてくれたので、ほぼ予定通りに回ることができた。


 17時少し前にホテルにチェックイン。車を置いてそこから徒歩で函館の古い建物を見て回る、40年前はあまりゆっくり見た記憶がなかったが、小樽に似た美しい坂の街である。

 息子の組んだタイムテーブルに従い、日没少し前にロープウェイで函館山に上る。夫婦とも40年前に夜景は観ているが、時間帯が微妙に異なり、月日の流れで光の色や量もかなり変わっていた。周辺施設も驚くほど立派に変貌している。


 夜は息子のセッティングした海鮮居酒屋「函館山」で夕食。観光客にはあまり知られていない穴場だが、どの食材も新鮮でうまい。写真は皿が透けて見えるほど生きのいいイカの活け造り。足がまだピクピク動いていて、とろけるような舌触りだ。
 ここの支払いは息子がするというので、素直に甘えた。こうしてだんだん庇護する側からされる側に変わってゆく。これもまた時の流れ。
 函館の旬の景観と味を堪能し、ホテルに戻る。コンクリート打ちっ放しの斬新なデザインで、朝食付6,000円と安い。部屋にはインターネット端子が標準装備で、使い放題。観光地にも近い。
 ネット検索で条件を絞り込み、ユーザー評価が高かったので選んだが、評判通りだった。このブログはホテルで記している。


 明日は五稜郭から金森倉庫と回り、そして函館名物塩ラーメンを食べて帰る、楽しみはもう少し続く。