「30分で100円、最大限度600円」という格安駐車場に車を停めるとして、問題はそこから会場までの距離だ。先日のオーディションでは、地上から地下へと延々20分ほど歩いた。推定距離2キロ。機材は軽ければ軽いほどよい。
キャリーカートを買って運ぶことも考えたが、積み下ろしやセットに手間がかかりそうで、使わないときは邪魔なだけ。手持ち機材の軽量化が先決である。
まずはアンプ用のスタンドだ。これまではマイクスタンドの下半分を使っていたが、ちょっと重い。量ってみると1.8Kg。ひょっとしてカメラの三脚が代りに使えるのでは?と考え、一番大型の品でさっそくテスト。
写真のように、ヤマハのVA-10(電池式で3.2Kg)をぶら下げても、びくともしない。高さも110cmと手頃。重さは0.8Kgで、マイクスタンドより1Kgも軽い。これは使える。
次にアンプそのものを検討した。電源のない場所でずっと使ってきたヤマハのVA-10はよく働いてくれたが、10年前の古い製品。もともとギター専用なので、ボーカルの音があまりよくない。パワーも不足がちで、いまならもっと優れた品がある気がしていた。
交流電源専用だが、昨年買ったRoland CM-30が非常に使いやすく、パワーも抜群。同じRoland製を探していたら、「MOBILE CUBE」というアンプの評判がなかなかよい。単3電池6本で長時間動き、パワーもありそうだ。
重さが2.5Kgと軽いのも魅力。マイクとギターのラインが独立していて、それぞれボリューム調整も可能だ。もしミキサーも不要となれば、ここでさらに0.5Kg軽くなる。あわせて2.2Kgの減量。これは大きい。
価格がちょっと高く、16,000円ほど。仕事の薄い今年は節約に努めたいところだが、気持ちが揺れる。