2011年7月19日火曜日

木製ドアの調整

 雪解けの頃から玄関ドアの閉まりが悪くなった。毎年春先には起きる現象なので放っておいたが、夏がやってきても一向に改善されない。
 我が家の玄関ドアはフィンランド製の木製断熱ドアで、もともとが物置用に作られたもの。見てくれは粗いが丈夫で、断熱性能は抜群。しかし、木材の特徴で狂いやすく、数年毎に閉まり加減を調整している。
 最初は購入した直売店の担当者に来てもらった。(ドアは自分で購入して、取付だけを工務店に依頼。おかげで格安で済んだ)そのときはいったんドアを外し、蝶番の固定部分をノミで削っておさめていた。
 その後、3-4年毎に閉まりが悪くなり、原因はすべて湿気によるドア本体の膨張である。雪解け時期に決まって調子が悪くなるのも、おそらく湿度上昇によるもの。今回は例年よりもしつこい梅雨の影響もありそうだ


 購入して月日が経つと、そうたびたび業者を呼ぶこともはばかられ、かといって施工した工務店に頼もうにも、すでに倒産して会社が存在しない。
 他に知り合いの工務店がないわけでもないが、タダというわけにもいかず、結局人はアテにせずに自分で調整することにした。

 2回目は枠がこすれているドアの下の部分を電動ノコで2ミリほど切断して対処。3回目はドア下端の縦の部分をカンナで削って凌いだ。
 そして今回が4回目。こすれる部分が下か横かはっきりせず、薄い紙を間に挟んで調べた結果、3回目と同じくドア下端内側がわずかに膨らんでいるためと判明。前回同様、カンナで削ったあとに紙やすりで均した。このあと、自然系塗料で仕上げる。
 ドア本体と枠の隙間は削って広げたほうがドアの開け閉めは楽になるが、虫が入ってきやすくなるし、気密断熱上もマイナス。バール等でこじ開けられる可能性も高くなる。ぎりぎりにきついほうが防犯上も好ましいのだ。

 今回も紙1枚がようやく通る程度にしか削っていない。金属製のドアならこんな苦労はおそらくないだろうが、冷たい肌触りが好きではないので、人様の家を設計した分も含めて、一度も使ったことはない。
 現状の木製ドアは独特の温もりがあって、とても気に入っている。今後もこうしてダマシダマシ使い続けることだろう。