写真左端で夕陽と重なる三角屋根の家が自宅兼事務所だが、川がこのように非常に近く、水害や津波に対する不安がある反面、災害時に水には不自由しないだろうな、とも思う。
テレビからの情報だと、川が近い被災地では、洗濯やトイレ洗浄水に川の水を汲んで役立てているという。長い丈夫なロープとバケツがあれば作業はたやすい。
この川には魚が多数生息し、水鳥の格好の餌場ともなっている。ゴミをとって煮沸すれば、調理にも使える可能性が高い。そんな災害は起こって欲しくはないが、頭で想像可能なことは、現実にも起こりうるということで、だからあの科学の粋を集めたスペースシャトルも墜落したし、原発も爆発した。
そうした発想が原発の企画設計時に少しでもあれば、終末模様の大災害は起きなかっただろう。
妻が明日の選挙に行くべきか否か、迷っている。結婚以来の夫婦の選挙投票率は、実は私よりも妻のほうが高い。以前にもふれたが、私が「行ったり行かなかったり、行かなかったり」なのに対し、妻は「行ったり行かなかったり、やっぱり行ったり」といった具合で、元来が真面目な性分なので、(オイラは政治には依存しないのさ、ふっふ…)などと、やや人生をハスに構えている私とは少し行動が違う。
夫婦でも互いの生き方には基本的に干渉しないので、まあ好きにすればいいよ、としか言えないが、今回は私は投票に行く。選択基準はズバリ、「原発」だ。
「投票に行かないヤツは、政治に関して語るな!」とよく言われる。正論だと思うので、これまでブログでも政治に関しては、ほとんどふれてこなかった。しかし、なぜか大震災が起きる直前に、まるで虫が知らせたかのように、このブログで政治について語ってしまった。
大震災以降は、まるで堰を切ったように政治やそれに付随する日本人の生き方について語り続けているのはご承知の通り。こうなると、さすがに「選挙はシリマセン」とはいかない。それが大人な社会人の責任ある姿で、そうでないとここで語る言葉にも説得力がない。
大震災以来、ブログのベクトルが外向きへと大きく変化したことになるが、不思議なことに大震災以来のブログ訪問カウントは30%以上も増えている。その評価はともかくとして、しばらくはこの方向性で進んでみようと思う。
デザイナーはデザインで、歌い手は歌で、そして書き手は文章で率直に自己を語り、表現すべきだろう。それが新しい日本の道筋を切り拓くことを信じて。