2011年4月21日木曜日

イベント路上ライブ

 東電の夏の電力供給能力が、想定値と同じ5500万kWに引き上がったという。当初は確か4000万kWくらいの数値で、「このままだと大規模停電必須」と、ひたすら危機感を煽っていたが、その後、休んでいた火力発電所の再開、被災した火力発電所の復活などの理由でジワジワと増え、はては揚水発電所なるものを繰り入れたり、自家発電の余剰電力購入を見込んだりして、いつの間にか1500万kWも増えてしまった。
 たとえは悪いが、ないないといいつつ、次々と出てくる年寄りのヘソクリのようで、要するに原発なんぞなくとも、本当は最初からやれたのではないか?と勘ぐってしまう。

 今回、一気に供給電力量が増えた背景は、「週刊ポスト」がすっぱ抜いた以下の記事が発端ではないかと思われる。

「揚水発電をカウントすれば原発なしでも夏の電力間に合う」

「揚水発電」なる存在をこの記事で初めて知ったが、いろいろ工夫すればいくらでもやれるじゃないか、と感じたのは私だけではないだろう。
 この分だと、全国どの電力会社にもこの種の「隠し玉」があって、実は原発なしでもそれなりに電力は足りるが、何せ原発は事故さえ想定しなければ単価が最も安く、どんどん電気を使ってもらえばどんどんモーカり、電力会社はもちろん、政治献金やら天下り、各種原発関連企業、はては寄付という名で金が落ちてくる大学の研究室、広告という名でオコボレをちょうだいするマスコミに至るまで、幅広くオイシイ利権が関わってくるので、「電力が足りません!」「だから原発が必要なんです!」と、国民はずっとタブラカされてきたのではナカローカ?
(あくまで推測ですので、各自でご判断を)


「ホームページで見ました」と見知らぬ方から電話があり、札幌西区の商店街の者だが、春祭りのイベントで路上ライブをやっていただけないか?との打診である。
 イベント系のステージは過去に何度か経験があるが、基本的には苦手。しかし、「路上ライブ限定」という部分がちょっと気になった。聞けば、予算の都合でステージが作れず、PAもない。しかし、商店街を行く住民相手に、何らかのイベントを仕掛けたい。プロにこの種の依頼は無理なので、ホームページで路上ライブの経験があると知った私に声をかけてみたのだという。
 あれこれ話すうち、相手の誠実な話し振りに、次第に気持ちが動いた。

 路上ライブは過去12回の経験があるが、昨年は一度もやってなく、今年はどこかでぜひやりたい、と密かに考えていた矢先の依頼である。そもそも歌い手として、請われて歌うほど幸せなことがあろうか…。
 結局、お受けすることにした。これも何かの縁であろう。
 人の流れを考慮し、時間をおいて30分を2ステージやること。雨天時は空き店舗のシャッターを開放し、そこで歌うことなど、大枠が決まった。PAは手持ちの乾電池駆動タイプ一式を持参することにした。
 イベント系ライブは元来苦手だが、通りすがり相手だとまた趣きがことなる可能性がある。イベント系ライブや路上ライブで叙情歌を試してみたい、という願望がかねてからあり、機会をうかがっていたが、チャンス到来かもしれない。