2011年4月24日日曜日

ネックの反り修正

 先日のライブ酒場でのイベントで、マスターが普段は使わない「Kヤイリ YW-500P」という ドレットノート型のアコギを使って歌った。ギター専用マイクはなく、サウンドホールからケーブルが伸びていたから、おそらくは外付タイプのピックアップを使っていたのだろう。
(マスター多忙のため、未確認)
 このギターが抜群によく鳴る。調べてみたら、「YW-500P」は中古でも10万を軽く越す高級ギター。なるほどと合点したが、ピックアップを使ってこれほどの音が出るなら、自分のドレットノート型のモーリスも、手を加えれば使い勝手が増すのでは?と考えた。


 私の持つモーリスはただ古いだけで、(購入後38年)いわゆる廉価版ギター。それでもそれなりに鳴るので、日々の練習はもちろん、ライブでもたまに使う。しかし、ピックアップがなく、経年変化によって弦高が高くなって弾きにくい、という大きな欠点があった。
 測ってみると12フレッドで弦高が3.5ミリもある。まずはこれを3ミリ以下に下げたい。以前にも何度か調整を試みたが、あまりうまくいってなかった。
(2009.11にサドル調整で、4ミリの弦高を3.5ミリに下げている)

 弦高を下げる手段にはいろいろあるが、まずはネックの中心を通っているトラスロッドの調整である。ネックの上か下にある調整ナットを回せば、ネックの反りは修正できる。
 モーリスの場合はネック上端についている蓋を外すと、六角ナットが現れる。ここに付属の六角レンチを差し込み、時計回りに回せばネックが上に反って弦高が低くなり、その反対だと高くなる。
 いろいろ調べた結果、非常に分かりやすく解説されているサイトを見つけた。
 マニュアル通りに作業してみたが、弦は3-4弦をゆるめたほうが作業しやすい。38年も調整していないので、ナットが非常に固く、回すのに苦労した。45度だけようやく回して1時間ほど放置すると、弦高は3ミリまで下がっていた。
 手持ちのオベーションギターを調べると、12フレッドで弦高2.5ミリほど。もう少し下げようかとさらに回してみたが、固くてこれ以上は無理。3ミリはギリギリでセーフかと考え直し、あとは弦の交換時に5-6弦部のサドルを少し削ることで対処したい。

 修正後に試してみると、特にハイポジションでの弾き具合がかなり改善されていた。たかが0.5ミリの違いだが、一歩前進である。無闇にギターを買い増すつもりは毛頭なく、弾きこなす技術も持ち合わせていないので、今後も現状のギターのメンテナンスに励みたい。